翡翠の日記帳11ページ目



2003年2月16日




それは今年のバレンタインでのこと。

「ふんふん〜♪」


「これで、あとはお砂糖をちょっと多めに入れて♪」


……秋葉さま。何ラブコメモードでチョコレートなんか作ってるんですか?


「ひ、翡翠! あんたなんで台所なんかに!?」



魔境に来た見たいに言わないでください。それは秋葉さまにとっても同じはずです。



普段料理しないくせに、こんな時だけ、よくもまぁ。


「……私が何してようと私の勝手でしょ」


で、チョコレートですか。


「そうよ。バレンタインなんだから。翡翠は誰かにあげるの?」


貰うのは好きですが、あげるのは好きじゃありません。


ホワイトデーの3月14日のお返しに来る人間の少ないこと少ないこと。


男どもはどいつもこいつも、貰うばっかりで、お返しという観念が欠落してますからねぇ。



「でも、私子供の頃、シキにド義理で、板チョコ上げたら、凄い気合いの入ったお返し貰ったことあるわよ」



そう言えば、私も小学生の頃、わざわざ家にまでクッキー持ってきてくれた人とかいました。



こっちは軽い気持でやってるのに、たまーに凄い本気の人とかいますからねぇ。


「まぁね。バレンタインは告白の日だものねぇ」



勘違いくんでも、くれるものは、貰いますけどね。私は。



「でもまぁ、これを定着させたお菓子会社って凄いと思うわ」



まったくです。一年間に売れているチョコレートの3分の1がこの時期に売れますからねぇ。



一般に誕生日クリスマスバレンタインプレゼントをあげる三大イベントとして扱われるほどですからね。




お菓子メーカー大勝利ですね。



「でも、こんなのやってるの日本だけなんでしょう?」



バレンタインの始まりは、1958年に東京のお菓子メーカーが「2月14日にはチョコレートを食べましょう」なんてプロモーションをやったところからですね。



その前にも、チョコを根付かせようとする試みがあったみたいですが、この年にブレイクしましたね。



「……でも、なんでチョコレートなのかしらね? プレゼントなんだから、もっと他のものでも良かったでしょうに



これは私的見解ですが、さっぱり感が良かったのでしょうね。



「さっぱり感?」



要するにですね。貰っても困らないんですよ。チョコレートは。



「?????」



なんか意味わかんないって顔してますね。




「意味わからないわ」




バレンタインのチョコレートは告白用なんですよ。



つまり、成功も失敗もあるって事です。



仮にプレゼントを貰ったのに、交際しないとしましょう。



もし、マフラーとかだったら、捨てるのは忍びないですけど、チョコレートなら、食べてしまえば終わりでしょう? 




「あぁ、成功にしろ失敗にしろ後を引かないのね」



そう言う意味で、食べ物のプレゼントというのは、プレゼントの中でも一番あっさりしています。ありがとうと言って簡単に貰える類の代物です。安価ですしね。



ライトユーザー向けの告白用のアイテムとしては、日本最強クラスの一品です。



「でも別にチョコレートじゃなくても良いのにね」



では、秋葉さまは、リボン付けたバナナを渡されて、告白されたいんですか?




「いや……それはちょっと……」



基本的に食べ物のプレゼントって、なんか変な感じがするじゃないですか。



やはりチョコレートは絵になるんですよ。



また甘い(スィート)ってのが、イメージが良かったんでしょうね。




まったく、今頃天国のバレンタインはどんな目で私たちを見ていることやら


「よろこんでるんじゃないの?」



……(゜Д゜)


秋葉さま。それはチョコレートにココアパウダーの変わりに砂糖をふるくらい大甘ですよ(;´Д`)ヤレヤレ



バレンタインは紀元3世紀の司祭さんなんですよ。


この時の皇帝が結婚ってものを禁じちゃったわけです。


理由は皇帝さんがキリスト教が気に入らないからなんですけどね。


こうして世の中には、神に祝福されて結婚できないため、そんな人々をうれいたバレンタインが仲を取り持ってやったわけです。



ところが、それが皇帝に見つかっちゃって、改宗を強要されたのです。



だけど、バレンタインは自分はキリスト教なんだー。嫌だーって突っぱねて、皇帝に処刑されてしまったのです。



「そうなんだ」



とはいえ、処刑方法は棍棒で撲殺ですよ。




つまりバレンタインは、恋人の仲を取り持って、撲殺された人なんですよ。




殴り殺されたその日を祝って、日本ではチョコレートを上げたり、イチャイチャされているのかと思うと、私だったら、死んでも死にきれませんね。




棍棒で殴って告白せんかい! とか思う。




「まぁ、そうねぇ……」



他にも似たような事が、色々あって、キリストにしろ、サンタクロースにしろ、死んでから祭られて、歪曲させらるもんです。





きっとオサマ・ビンラディンもアメリカに捕まった銃殺された日には、その日を祝って、イスラムでは、恋人たちのためにナンを食う風習とか出来んでしょうね。


歴史と風習は悲しいですねぇ。




2月16日






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2003年2月23日




それはある麗らかな午後のこと、私がいつものように優雅に居間で、テレビを見ていたとき、姉さんが話しかけてきました。



「翡翠ちゃん〜 実は今日ザ・リングを見に行ったんですよ」



あの鈴木光司のリングのハリウッドリメイクというやつですね。面白かったですか?



「そうですねー。まぁ、緻密性は増したのではないかと思います」


そうですか。



「見所は馬ですよ、馬!」


ハリウッド版では馬とか出てくるんですか。やっぱり海外に行くと違いますね。



実際、国を超えると、そのお国柄に染まって、全然別物になるということもありますからね。



「別物ってのは、そうないんじゃないですか?」



ありますよ。姉ぇさんは日本版スパーダーマンを知らないんですか?



「そんなのあったんですか?」



ありましたよ。私たちが生まれる前の事になります。



「どんな話なんですか?」



えっとですね。主人公は熱血バリバリの山城拓也って青年です。



「……熱血なんですか? ひ弱タイプなのでは?」



そんなわけありません。熱血です。1970年代ですからね。



主人公は熱血って相場が決まってるんです。




それでですね。彼は街を歩いていると、不思議なテレパスに導かれて、偶然にも地球に飛来墜落していた巨大宇宙戦闘艦マーベラーの激突現場に行ってしまうのです。



「スパイダーマンで……巨大宇宙戦艦……?」



そして悪の秘密結社、悪の秘密組織「鉄十字団」によって、彼は瀕死の重傷を負ってしまうのです!




その時です! なんと助けてくれたのはスパイダー星からやってきたガリア!



「ちょ、ちょっと待って下さい! なんですか? スパイダー星って」



スパイダーマンの住む星に決まってるじゃないですか。



ウルトラマンが住む星だってあるくらいです。スパイダーマンが住む星があって何の不思議があるというのうですか?




「蜘蛛に噛まれて、パワーアップじゃないんですか?」



違います。スパイダー星のガリアです。




「まさか……合体するとか……」




良く分かりましたね。姉さん。



「……」




スパイダー星のガリアから、スパイダーブレスレットを受け取った拓也は、ガリアの力を受け継ぎ、スパイダーマンとして鉄十字団と闘うことになるのです!




「なんて言うか……日本の特撮臭いですね……ノリが……」



最終回とか凄いですよ。




悪の秘密結社のラスボスのモンスター教授は、自らの体を巨大化させて、最後の戦いを仕掛けてくるんですよ。









「巨、巨大化!?……ま、まさか……となると、スパイダーマンは……もしかして……」










そう、スパイダーマンは、戦艦マーベラが変形した巨大ロボ『レオパルドン』で出撃し、モンスター教授をぶっ倒すのです!







「……壮絶なノリですね(/д\;)」




ええ、まったくです。ちなみに、ここに資料があります→


私もこれを見たときは、なんじゃこりゃーと、頭ぶっ飛びそうになりましたからね。


これほどのアレンジした日本のスタッフも恐るべしと言えるでしょう。


ここまで来ると、リメイクというより殆どパロディですね。


「そうですね……」


やっぱりパロディの醍醐味は、原作を超える事でしょうね。



「越えれるんですか……パロディで……?」



ほら、今でもアレがあるじゃないですか。



ポリーハッターと石の賢者





「……リーッター……何ですか? これ?」


知らないんですか? 有名ですよ。海賊版大国であるロシア国内で原作よりも売れてるパロディ本です。



パロディここに極まりと言ったところでしょうか。



「原作より売れる本なんてあるもなんですね」




ええ、しかし一つ問題があるんですよ。



「なんですか?」



いや、この本を出した出版社、原作者に訴えられてるみたいんですよねぇ……



「なんかどうしようもないですね」




まったくですよ。


2月16日






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2003年3月3日




メルブラクリアーしました。


結構はまってしまいましたよ。ネロ教授


「うむ、どうだったかね? 翡翠」



G秋葉に勝てませんでした。難易度1にしても勝てない敵ってちょっと半端じゃないです




あぁ、それから『鹿』が強烈な強さだったような気がします。



避けにく過ぎますよ。あいつは。



「エトか」


名前あるんですか。あの鹿。



「ヤツは第三回月姫人気投票で22位だからな。名前くらいあろう」



しかし、微妙なネーミングですねぇ……



あぁ、ネーミングで思い出しましたが、椿三十郎という話があります。



黒沢作品の有名所ですね。私はこのネーミングが好きなんですよねぇ。



「なにが良いのだ?」



いや、この次の作品に用心棒ってのがあるんですが、この話続編を作るにあたって、黒沢監督はパワーアップさせたいと、思ったわけです。


何か、こう目に見えて凄くパワーアップさせようと。



きっと黒沢監督は考えたことでしょう。



「で?」



椿三十朗がパワーアップして、桑原四十朗になったわけです。




「……」




私はあれはやられたと思いまいした。黒沢監督もこんなことするんやー。へーっと。

これは年齢が三十代から、四十代になった(もうすぐなる)ためらしいんですが、ゼットンの一兆度の炎並に、素晴らしく分かりやすいです。



「安直というのではないのか?」



いいえ、こういう名前というのは結構重要なものです。



某タイムボカンシリーズをひもといてみても、グロッキーボヤッキーセコビッチコスイネン……



今思えば、とんでもないネーミングです。真似できませんよ。



「センスなのかバカなのかさっぱりワカラんが……」



ええ、だというのに私らのネーミングって手抜きだと思いませんか?



ネロ、シキ、ロアとか特に。



「そうか?」



そうですよ。


あぁ、そう言えば、メルブラで赤い石版(?)みたいなのに、Nrvnqsr Chaosってなってましったよね。アレなんでNero Chaosじゃないんですか?




「なんだしらんのか?」



「あの名はヘブライ語だ」



なんでわざわざヘブライ語に?



「カバラの数字は知っているな?」



えっと、確か変な文字がアルファベットに対応していて、それらがさらに数字になっているってやつですよね。



「うむ。それでいくと、アルファベットは数値に置き換えることが出来る」



「これをNrvnqsrに当てはめてみると……N(50)、R(200)、V(6)、N(50)、Q(100)、S(60)、R(200)となるわけだな」



はぁ、それが?



「全ての数字を足すと、666になるというわけだ」

「つまり
ネロ・カオスとは666の混沌という意味だ」



……



「どうした? 翡翠?」



ネロ教授! ずっこいですよ!




「……なぜいきなりずるいなどと言われなければならん?」



なんで、そんな考えてるっぽい名前なんですか!?



私なんて翡翠ですよ。翡翠。名字ないんですよ!



前から家畜か愛玩動物みたいで嫌だなぁとか思ってたんですけど、まぁ適当に付けてるからいいやとか思っていたのに!


ネロ教授の裏切り者!



「いや、私に言われてもな……」


まったく、ふざけた話です。あ、じゃ、今日からネロ教授はフォルケンさんと呼んであげます。



声優は同じ中田譲治さんじゃないですか。良かったですね。フォルケンさん。



そう言えば、志貴様がひたすら叢雲さんって言ってましたから、どっちでも良いですよ。



どっちが良いですか?



「元のままという選択肢はないのか?」




ない



3月3日






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2003年3月8日




第四回月姫人気投票も終わりました〜。


私の順位が6位に落ち、琥珀姉さんが2位にランクアップしていたことに、すこぶる不満を感じつつ……。


まぁ、メルティ・ブラッドの扱いを見てれば、仕方がないのかなぁとか思わなくもないですが……



今回のゲストは、第8位シオンさんです。



「こんな所で堂々と人気投票のネタバレなんかして良いんですか?」


ネタバレが気に入らない人は、こんなやくざなページ見なければ良いんです。


「翡翠さんって、言ってはいけないことを堂々言いますよね……」



「読者を敵に回すのは止めた方が良いのでは?」




良いんです。私が書きたいんですから。それで正義OK。



「エンターテイナーとは思えないくらい我が儘な人ですね……」




さて、それでは今回の話題に行きましょう。


そう言えば、シオンさんて、錬金術師なんですよね?


「そうですが? それがなにか?」



金って作れます?



「それはちょっと……」



えー、(;´Д`) 錬金術師の癖に金作れないんですか?



アルクエイドさんはこの前ポンポン作ってましたよ。



「……真祖がですか?」




ええ、それはもうバリバリと。



錬金術師が金作れなくて、吸血鬼が金を作れるなんて、変な話ですよねぇ。



「……」



まぁ、人間が金を作るなんてやっぱり夢物語ですよね?


「作れないこともないです……」


え!? そうなんですか?



「も、もちろんです。作れるに決まってるじゃないですか! 私は錬金術師ですよ!」



へぇ、どうやって作るんですか?


「ふ、そんな方法はしれたこと!」


なんですか?



核融合です!」



……



あのー


別に良いんですよ。無理しなくて……



「無理などしていません。金は元素番号79。つまり陽子79にまで、原子核を融合させることが出来れば、金を作ることができるのです」



「元素は超高温、超高圧力があれば理論上は可能です!」



へぇ、そうなんですか。凄いですねぇ。



じゃ、一回やってみてください。



「え……いや、それはその……」



いいじゃないですか。けちけちしなくて。



それとも……出来ないんですか?



「む……分かりました。では、こちらに来てください」


なんですか? この部屋は?



金を作る部屋です。協会には内緒で作りました」



「錬金術師において、金を作り出すことは実はタブーとされています」



錬金術師なのにですか?



「はい、金を作り出すためには、超高温、超高圧力が必要なのは先程説明しましたが、現在の科学力では、五〇兆ボルトの電圧をかけて、初めて元素1の水素が元素2のヘリュームに変換されるだけのエネルギーしか出ません



「そう、例えば、あの空に輝く太陽ですら、核融合で水素をヘリュームに変えているだけです」


つまり、金を作り出すには、太陽の熱量をもはるかに超える超高エネルギーが必要ということですね?





「その通りです」






「そうして、私は作りました。それがこの――」













「ゼットンです!」

うんちく:ゼットン

初代ウルトラマンを倒した宇宙恐竜。ウルトラマンの得意技を軽く受け流すと、 1兆度の火の玉で、無敵のウルトラマンに完勝した。 最強最悪の宇宙怪獣のことである。





「金を生成するためには、超新星爆発(星が最期に迎える壮大な爆発)ですら、間に合いません!」




「ですが宇宙物理学者のステファン・ロスボグ博士は中性子惑星同士の激突と爆発によって、金が生成されることを発見しました」



地球の数百倍の重力と密度を秘めた惑星激突! 瞬間的に超々々々々々エネルギーが発生し、重力場が巻き起こり、一兆度の極限の高熱に元素はさらされます!」



「その言語道断のエネルギーの中でなら、陽子は次々と融合し、ついには金である79元素にまで達するのです!」



つまりゼットンの一兆度の炎があれば金は作れるってことですか?



「その通りです!」



「ただし、これには一つだけ欠点があります」



とういうと?



「あまりにもとてつもないエネルギーのため、半径200光年が焼き尽くされてしまうのです!」




待って下さい。



「いいえ、待ちません! 真祖に出来て私に出来ないことはない!」




いや、だから止めてくださいってば!




「さぁ、ゼットン! 世界を金に変えるのだぁ!」

ファイアーーーーーーー!



ファイアーじゃなーーーーーーーい!!!!



ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん



……




その後、本当に太陽系は吹っ飛んだのか、地球防衛対の窓が割れただけなのかは、誰も知る由もない。



3月8日






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2003年3月16日



さて、今日はネロ教授が学校を開いたということで、見学にやってきました。


人生の意味をかけてやりたいと宣っていたのですが、まったくどんな学校を開いた事やら……


「おお、翡翠来たか」


来ましたよ。ネロ教授。ここがそうなんですか?


「うむ、その通りである」


その通りと言ったって……


一見して普通の学校のようですが?


「見学すれば、この学校の偉大さが分かる。来るが良い」


こうして、私はその謎の学校の入りました。教室を覗いてみましたが、みんな普通に授業を受けているようです。



みんな女の子なんですね。



「当然だ。女子校だからな」



そう言えば、聞いてなかったんですが、何の学校なんですか? 男のロマンがどうのと言ってましたが?


「何をいっておる。無論、花嫁学校に決まっておろう」



……花嫁学校?


「その通りだ。昨今、情報の乱立と風紀の乱れから、ろくな女子がおらん。日本の大和撫子の精神はもはや、どこを差がしてもない」



まぁ、女子高生処女も全滅したって話ですしね。



「いっっっかーん! なんと嘆かわしいことか! 日本の倫理はどうかしておる! と、言うわけで、当学園では日本の花嫁と呼ぶに相応しい女子を育成するための学校なのである!」



なんか分かりませんが。情熱だけはわからなくもないです。



確かに男だったら大抵の人は、奥ゆかしい女子の方が良いですからね。



「うむ。その通りだ」



……と、おや?

あそこにいるのは、秋葉様じゃないですか。



秋葉様ー。秋葉様もこの学校に入学したのですか? 



「……」


どうかしたのですか? 秋葉様?



「無駄だ。秋葉くんにはもう君の事などわからん」



「まず、この学校に入学したものは、みな記憶を消して貰う」


……はぁ?



「入学の最低条件だ。今まで持っていた俗なものを全て浄化する必要があるのだ」


はっきりと、やりすぎでは?


「馬鹿者! 今の世界は既に汚れているのだ! そんな世界に今まで浸った来た人間なのだ! 現実を甘く見るな!」



「一度まっさらな状態にして再教育してこそ、真の花嫁は完成するのだ!



はぁ、もうなんでも良いですけど。


「よし、では来るが良い! ここが、この学校の中心通路であるロイヤルロードだ!」



なんですか? このジグザグの道は? こんな道だと移動しにくいじゃないですか



「これはな。角だ」



角?



「そうだ。ここを走って、通行人とぶつかる特訓をするのだ。まぁ、基礎中の基礎といえるな」



……なるほど王道[ロイヤルロード]というわけですね。



「うむ、ちゃんと転び方の講義もあるぞ」



「まず何も無いところで転ぶ練習をする。無意識で出来るようになるまで結構これが大変なのだ」


「これが出来るようになれば、次は、ぶつかった時の受け身の取り方だな。もちろん普通にぶつかるだけでは全然ダメだ。派手に転けつつ、パンツをちらりと見せて、キャッ。これだな」



……



「さらに上級になると、相手に覆い被さり、キスをする。或いは胸に手。という技術を学んでいく」



ネロ教授。



「質問かね?」



もう帰って良いですか?



「馬鹿者! 何を言っているか! これからがこの学校の面白い所ではないか!」



もう十分面白いですから。そろそろ帰ってテレビでも見たいです。



「大丈夫だ。お前も必ず気に入る! では行くぞ!」



あー、もう腕を引っ張らないでください。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「この教室では語学を教えている」



語学……、なんかみんな、ごにょごにょ言ってるだけですけど……


「ごにょごにょ語の講義だ。うちの学校では、他にかくかくしかじか語が必須となっている」


勝手に変な言葉作らないでください。


「なにを言うか! ごにょごにょや、かくかくしかじかで会話を成立させるのは、漫画の世界では当然だろう?」



漫画と現実の区別がついてないんですか?



そのうち警察に捕まりますよ?


「まったく、いつまで時代錯誤なことをいっているのか。漫画が世界を作っていくのだ! かくかくしかじかのみで、情報を伝達できるこの言葉がこれからのグローバルになる!」



はぁ……、もうそこまでやる気なら、あえてなにも言わないですが……


じゃ、隣の教室では何をやっているのですか?


「あぁ、隣は眼鏡っ子学科でな。今は眼鏡を取ったときに、目が「3」になる特訓をしておる」


……訳の分からないことやってますね。


「訳ならわかる。眼鏡っこが眼鏡を取って目が3にならなかったら、我々はどうやって萌えろというのだ?」



眼鏡とって美少女じゃダメなんですか?



「あぁ、その練習もある。うちの生徒はみな美少女だからな。問題は眼鏡をかけている間、いかに目立たなくするかだな、どちらかというと」



……はぁ、私くらいが考えてるお約束は当然押さえてるわけですね。



「では、次ぎに行こう」


はぁ


「ここは視聴覚室だ」




また変なビデオでも見せているんじゃないんですか?



あれ。普通ですね。ハムレットですか。




「うむ。ただし、サブリミナル効果で24コマに一こまお兄ちゃんという言葉を入れているがな」



……


「この映画を見ると、もれなくお兄ちゃんが欲しくなるのだ」



欲しくなるんですか。



「欲しくなるのだよ」



はぁ……



とまぁ、そんなわけでは色々と学校の中を見せて貰いました。



凄い所ですね。記憶を消されて、こんな世界観に突っ込まれたら、確かに純正培養の花嫁が出来るかも知れませんが……。



しかし、良くみんなこんな学校に入学しますね。



需要あるんですか?



「当然だ。この学校を卒業すれば、100%純正培養花嫁が出来る。もう見ろ、漫画やゲームの美少女が現実になるのだ。リアル美少女だ!」



「欲しがるやつは、いくらでもいる。結婚したがるやつも大勢いる。これを読んでる読者も、きっとこの学校の設立を心の底から望んでいるはずだ。まさにこれこそ21世紀の学校と呼ぶに相応しい」



「純白真っ白なものを、自らの色に染める快感は、それはもう素晴らしいものだぞ」



……確かに玉の輿に乗る率は普通に生きているよりも高いかも知れませんね。



しかし、純白でいられる時間も短いのではないのですか? 出荷されたらみんな汚しまるでしょう? 色んな意味で。




「使えなくなったら、記憶を消して再利用することにしている」



環境に優しいですね。



「21世紀だからな」



3月16日






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2003年3月25日




昨日、琥珀姉さんが東京から帰ってきたので、久々に飲みました。


最近話題になっているイラク戦争について話合ったのです。


前はキャラに当てはめて、ひねくって書きましたが、今回は面倒なのでそのまま書きます。


そうそう、先に明記しておきますが、私も姉さんも戦争容認派です。


戦争賛美に近い事も大概書いているので、

平和が大好きな人は読まない方が良いかもしれません。


あと、私の生き方以外にギャグはないので、いつものバカノリを求めている人は注意が必要です。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

<戦争の必要性について>


「3月21日にですね。代々木公園で反戦集会に行ってきたんですけど、変な集会でしたよー」


へぇ、みんなどんな感じなんですか? 取材してきたんですよね?


「みなさん戦争が嫌いらしいですねー」


そりゃそうでしょう。戦争が好きな人間なんて世の中には殆どいないのでしょう。


誰もが戦争は嫌いだけど、それでも必要性を認めれるのと、認めれない人の差が、戦争反対と戦争容認を分けているのでしょうが。


「戦闘反対派の人は、戦争の必要性というものを完全に否定してますからね」


戦争容認派の私に言わせれば、視野が狭いですね。


力尽くで言うことを効かせるのが、もっとも有効な手段である場合は、少なくありません。


暴力のもっとも素晴らしい点は、即座に問題が解決するという点です。なんたって他人の意見を聞かなくて良いですからね。交渉というのなら、こんな有効な手段は他にはありません。


「翡翠ちゃんは、暴力も戦争も問題解決の一つの手段と割り切って考えてるんですね」


ええ、世の中で最悪の罪は『問題放棄』をすることです。問題を解決するために頑張っているフリをしているのも放棄と同じですね。


解決できないから放置しておこうという姿勢こそが、世の中でもっとも邪悪なんです。


「イラクに関しては、話し合いでは決して問題は解決しないと思っているんですか?」


そうですね。


イラクが武装しているころが、危険だと色々な国で言われています。ですから、あそこには武装解除させなければならない。テロとの関係性とか石油の利権とかこのさい、どうでも良いですね。関係ありませんから。


戦争が最後の外交カードだとすれば、武装圧力はその一つ前のカードです。これでもイラクはまだ武装解除しません。


なのに、話し合いごときで武装解除するとはとてもではないが思えませんね。


結局、戦争かクーデターしかありません。世の中には血を流さないと変われないこともあります。


いえ、正確には、戦争をした方がより合理的だというだけですね。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


<政治家の感情論>


「んー、きっと反戦の人は合理化だけで、物事を進めるのが嫌なんでしょう?」


私は感情論だけで、世の中を動かそうとする方がよほど気に入りませんね。


石油のためだとか、利権だとか汚い裏の事はからんで当たり前なんですよ。


感情論だけでつっぱしって、国益にならないことをする政治家なんてクソみたいなもんです。


そんな政治家に国を任せていたら、国は傾きます。


正しい損得勘定できない人に、政治なんてやって欲しくないですね。


感情論よりも合理化論の方が最終的には勝つと私は思っています。何故なら、合理化に徹した方がより多くの人間を救うことが出来ると信じているからです。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

<琥珀さんのわかんないことその1>


「私も反戦デモを見てきて、分けが分からない点が、3つばかりあるんですよー」



というと?


「その1、ブッシュが戦争を引き起こしているって意見」


「ね。わけわからないでしょう?」


確かに変な話ですね。


ブッシュは非難されているのに、フセインが非難されている反戦デモってあまり見たことないですからね。


フセインは武装解除しろ! フセインは亡命しろ! ってみんな何故言わないのでしょう?


国連の決議に逆らっているのは、アメリカとイラクの両方なんですから。


「フセインには言っても無駄だと分かっているからでは?」


言っても無駄なのは、アメリカだって同じでしょう?


「イラクに一方的な武装解除を求めるまえに、アメリカが武装解除しろとかも言ってるひともいますよ」



実に日本人的発想ですね……。



アメリカが銃社会だという前提条件を、みんな忘れてるんでしょうか?



それは狼に牙を捨てろと言っているようなものです。


お国がら武装解除なんて出来ません。


これはアメリカという国家のアイデンティティの問題ですので、それこそ国民全部を洗脳しない限り、彼らは武器を捨てませんね。


「それはイラクも同じですよね?」


ですから、戦争なんですよ。



「結局の所、原因は両方にあるわけでしょう? それなのに、どうしてみんなブッシュ嫌いなんでしょう?」


さぁ、力が強い方がねたまれているだけ何じゃないですか? これは私も是非とも知りたい所ですね。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

<琥珀さんのわからないこと、その2>


「それから、小泉首相の世論は間違うことがあるって、いう意見にも反発してましたね」


「世論の方が間違うことはないとすら言ってました」


わけわかりませんね。世論はすぐに間違えるってのに……


「間違えるんですか?」


当然でしょう。


戦争? そんなの嫌だ!



彼らは反射的にそう言っているだけではないですか。



何も考えていない人間の言葉なんて、そりゃ間違えますよ。



戦争以外に有効な解決策があるのなら、提示してもらいたいものです。



問題はイスラム諸国に根強い反米意識です。



イスラム圏は、繁栄から落ちこぼれ、搾取されつづけている連中です。


そんな彼らが大国アメリカを嫌うのを止めさせる方法なんて、あるのでしょうか?


それが見つからないと、テロなんて終わりませんよ。


戦争を終わらせる問題よりも、こっちの問題の方が深刻だと私は思うんですけどね。


正直、私には戦争でアメリカが勝ってイスラムを洗脳するか、逆にアメリカが弱体化するくらいしか思いつきませんね。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


<琥珀さんのわからないこと、その3>


「あと、反戦デモしている人の殆どが、自分たちの活動がやがて、世界全部に広がって戦争のない平和な世界が作れると思っているんです」


それは凄いですね……


私は漫画の世界以外で、理想論というのが大嫌いです。


理想論を語るのは、現実を正確に認識してない証拠だと断言してます。



目的を実現させるための方法論を論じずに、理想だけを語ってもそれは力を持ちません。



「凄い偏見ですねぇ……」



自覚してます。



「でも、私はそういう理想論が無くなってしまうのも怖い気がしますよ」



そうですか? 私は完全合理主義に染まってしまった方がよほど戦争なんて起きないと思いますけどね。



結局の所、戦争を引き起こすのは、感情論を持ち出して『自分は正しい』と定義づける人間でしょう。



良いとか悪いとかいう価値基準を持っていること自体が、戦争の原因です。



それよりも、どんな事にも、『まぁ、良いか』と思えれば、戦争なんて起きませんね。



自分の国が侵略されても気にしない、財産を奪われても気にしない、隣の人が殺されても気にしない……



これだけが、戦争を防ぐ唯一の思考なんですよ。



「翡翠ちゃんは、そんな風に思えるんですか?」



出来るわけありません。ですから、私は戦争を容認してるんです。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇

<最後に>


色々戦争について考えてみたのですが、私が思うに、戦争とは「行為」ではなく「状態」なのではないでしょうか。


イラク周辺に10万人くらい兵を配置したあたりで、私は何があってもアメリカは戦争をするなーと思いました。


これはもう実は誰にも――ブッシュですらこの流れを止めることはできなかったのではないでしょうか。


戦争というのは実はこの前始まったのではなく、実は9.11の時に既に、戦争“状態”が始まっていた。


そしてその戦争状態は水面かで少しずつ勢いを増し、ついに水面に顔を出し、戦争“行為”になった――。


つまり戦争とは、インフレやデフレのような社会現象に近い性質を持っている人災といえるのではないでしょうか?



一度始まってしまった現象はもはや、誰にも止めることは出来ません。


戦争とは、実際に殺し合いをしている部分は氷山の一角で、それ以外の水の中の部分がこそが真の意味での戦争なのでは?



なんてことを風呂に入りながら考えてました。んー。我ながら楽しい思考です。


ちなみに私は戦争で人が死んでも、飢饉で人が死んでも、交通事故で人が死んでも、どれも同じだと思っています。


死はつねに絶対的な不条理です。そこに良いも悪いもありません。


何も特別な事はないです。


不条理の後に残るのは、死亡者○○○人という数値だけ。



所詮その程度の数値に置き換えられるものだと思っています。



どちらの方が自分にとって特か。


そんな結果論と、冷たい方程式だけが世界にはあるだけ何ですけすけどねぇ。



「翡翠ちゃんは偏ってますねぇ……」



思想家は常に偏っているものです。真っ直ぐしか見れなかったら、ただの一般人ではないですか。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇



とまぁ、そんなことを言いつつも、アカデミー授賞式でやらかしてしまった、ボウリング・フォー・コロンバインのマイケル・ムーアー監督に多大な敬意を払いつつ――



3月25日






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2003年3月31日






「翡翠……金を貸してくれんかね?」




どうしたんですか? ネロ教授。先々週は学校まで作って、随分と羽振りが良かったのに。



「いや、それがな。経営の金を使い込んでしまって、潰れた」


まったく、仕方がないですね……


一体何にそんなに入れ込んだんですか?



「吉原の花魁[おいらん]だ」




帰らせて貰います。





「まて!」



「どうでも良いが翡翠。貴様、私が何かを言うたびに、それを言っていないか? 妹喫茶の時も、花嫁学園の時も」



毎回毎回、同じ事を言わせるネロ教授がどうかしてるんです。



どうして、そういっつも変なものに入れあげるんですか?



「知れたこと、漢としての基本だからである」



はぁ……、その辺りの漢の道については、語り合いたいとも思いませんが、


風俗なんか行って空しくないんですか?


「吉原の花魁[おいらん]をそこらのイメクラねーちゃんと一緒にするな!」


何がですか。大体吉原なんて、江戸時代の遊里じゃないですか。



なんで、そんなもんが今あるのか知りませんが、どうせ女の子が芸者の格好しているだけなんでしょう?



まったく、これだから独身の中年は……。




「貴様! 吉原と風俗を一緒にするのは、エロゲーとAVビデオを一緒にするようなものだぞ!」



どっちでも良いじゃないですか。どうせそんなもん男の腐ったヤツしかやりませんし。




「き、貴様……このページでは言ってはならんことを堂々と……」




「このページ見ている人間がみな不快になるではないか!」



そうですか?



「そうに決まっていおる」



まぁ、確かに言い過ぎるのは危険かも知れませんね。



「そうだ。素直に話を聞くのだ。そして吉原の素晴らしさを、お前も知るのだ」



そうなることは絶対にありませんが、分かりました。話くらいは聞きましょう。



で、吉原がなんなんですか?



「うむ、この吉原というのはなかなか良い所なのだよ。私も昔から日本に来るたびに、行っておったな」



はぁ……普通の風俗と何が違うのか、さっぱり分かりませんが。



「吉原の女、すなわち花魁[おいらん]は凄いぞ。和歌、能、囲碁・将棋、茶道、華道、香道、絵、書、なんでもござれの、スーパー才女揃いだ」




へぇー。凄いですね。そんな人とHできるんですか。



「ふふふ、甘いな。吉原は一回行っただけでは、させてくれん」



へ? 風俗なのに? それって良いんですか?



「無論だ。吉原だからな」



基準が良くわかりません……




「吉原は最低でも、『初回』『裏』『馴染み』という過程を経ねばならんのだ。その間、男も頑張ってこー、自分の良いところを見せつけていくのだ」




それじゃ、三回目の『馴染み』になった所で、ようやくベットインな訳ですね。




「いや、それがそうでもない」



四回目があるんですか?



「花魁に気に入られないと、振られる」



お金払っているのに、振られるんですか?



「うむ、花魁はまさにスーパー才女だからな。お金払えばそれ良いというわけではない。そんじょそこらの雑魚が簡単に相手に出来るようなものではないのだ」



「花魁に気に入られなかったら、相手にもされずお金だけ払って、さようならとまぁ、こういうシステムだな」



「だから、男も真剣になって女を口説くのだ」






ネロ教授。今、ふと思ったんですけど……










それって、恋愛シミュレーションゲームじゃないですか。













「おおお! 良く気づいたな! 翡翠! その通りだ! 吉原こそが、江戸時代にあった恋愛シミュレーションゲームなのだよ!」





「自分の周りにはいないような美少女で、気だてが良くて、文武両道でだな。出会いから入って、会って回数を重ね、好感度を上げて、フラグをたてて、ついにHに突入するわけだな!





……あほくさいですね……



日本人ってそんな昔から、そんなことしていたんですね。



「あほくさいとか言うな! 吉原の遊里は日本が世界に誇る文化だぞ! 文化! 教科書にも載っておるのだ!」




「私は恋愛シミュレーションゲームの起源は絶対に遊里だと信じて疑わぬ」



「つまり、恋愛シミュレーションの処女作! コナミのときめきメモリアルは遊里をモチーフに作られたものなのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」





ヒートアップするのは自由ですが、トキメモ制作者が聞いたらぶっ殺されますよ……



「あぁ……まったく何故、あの尊い文化が失われたのか疑問でならん。今でもあっても良いだろうに……」



まぁ、言っている事は無茶苦茶ですが、確かに遊郭と恋愛シミュレーションの類似性は認めなくもないです。



人間成長しているようで、大して代わってないんですよねぇ。




「うむ、きっと江戸時代も花魁(っ´▽`)っモェー とかやっていたに違いないな」




それはちょっと……




「いやいや、わからんぞ。それに遊郭が教科書に載っているのだ。今のこの美少女ゲーム業界も、歴史の教科書に載っての何の不思議もないわけだな」



不思議だらけです。



なんて話を私達は、延々としていました。



「おっと、いかん。もうこんな時間ではないか」


「それではそろそろ行くので金を貸してくれ」




仕方在りませんね……



まったく、一体いくら入れ込んでいるんですか?




「300万ほどな」





……




「今回の遊里は攻略が難しくしてな。もう15回もリトライしているが、全然前に進まん。同じ台詞ばっかりでな」




教授……(/д\;)





きっとそれは地雷ですよ……




「む、何を言っておる。平和な日本に地雷などないぞ」





美少女ゲーム業界にはあるんです。あそこは平和でもなんでもないですから。



3月31日






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2003年4月7日





というわけで、今回はウンコの話です。



「ひ、翡翠ちゃん……一行目から何を書いてるんですか! 下品ですよっ! 女の子がそんな言葉を口にするのは!」



安心してください。琥珀姉さん。決してシモに走っているわけではありません。


最近、日常話がないんで、たまにはやろうかと思っただけです。


「日常だと、ウンコになるんですか?」


そうです。


「嫌な日常ですね……」


変な誤解をしないでください。



これはこの間、弓塚さんに誘われてボランティアに行った時のこと。


弓塚さんはいくつかボランティアをしているとても良い人です。


そんなわけで、何事も経験とばかり、この間協力させてもらったわけです。



さて、ボアランティアにも色々あって、老人施設に行ったり、募金をしたりと様々ですが、私がやったのは、小学生低学年向けの人形劇でした。


どこぞのホールに集まってやるやつです。


ちなみに、私は台詞なんてさっぱり覚える気はありません。


その他大勢役の人形を動かすのと、幕とかなんか細々したやつです。素人にでも出来る、結構楽な仕事でした。



で、その内容がデスね……




ゴロンタ君が、ウンコをしたくてトイレを探す冒険活劇です。





「どうでも良いですが、なんでそんな芝居を小学生に向けてやって良いんですか?」



何を言ってるのですか。



小学生に取ってウンコに行くという事がどれだけの大事件なのか、姉さんも知っているでしょう?



私も昔は命がけで、トイレに行ったものです。


もし見つかれば、ウン子というあだ名を付けられ、クラス換えが行われるまで、言われ続けるのは必死です。



小学生はみんなウンコに行く人間を迫害することに命をかけてますからね。



「まぁ、確かにそういうことも在りますけど……」



ですので、今回のお話があるわけです。



さて、今回ゴロンタくんは、昼休みにトイレに行こうとするのですが、御用達に職員室トイレにも人が溜まっています。



しかなく、ゴロンタくんのトイレを探す旅は始まります。




もう、ゴロンタくんはウンコがしたくてたりませんが、そこらのトイレですればみんなに馬鹿にされることは必死。



それはもう大変です。



ところが、校庭の隅にあったトイレですら、子供達が溜まっていて、どこにも行く場所がないのです。





それでゴロンタくんは、覚悟を決め――





「トイレに行ったんですか?」





いえ、校舎の隅の『池』で用を足そうとするのです。







「(゜Д゜)」





私もこの台本見たとき、我が目を疑いましたよ。




いくら小学生でも、池でやろうとしないだろう。



「どうなるんですか?」




ええ、ゴロンタくんはズボンとパンツを一緒に降ろし、今まさに踏ん張って、ウンコをしようとしたときにデスね――





池の主が現れるんです。




こらー。こんな所でクソすんな! ちゃんとトイレでしろ!




と怒られるんです。見事な主張です。私も同感でした。




それで、もう限界まで来ていたゴロンタくんは、ついにみんなの見ている前で、トイレに行きました。



そして、ビクビクしながら出てきましたが、みんなは何も言わないで、ゴロンタくんはトイレでウンコをすることは、恥ずかしい事じゃないんだ――ってことに気づくのです。




「なるほど、確かに小学生向けの話ですね……」



ええ、しかし、この劇を見たからと言って、小学生たちがウンコ野郎を黙認するかというと、そんなことは絶対ないだろうと私は確信しています。




「まぁ……そうですね……」




小学校は弱肉強食の世界です。ちょっとでも弱い所を見せたら、徹底的にやりますよ。




このお話は結局ちょっと中途半端ですねぇ。



ちなみに、私がこの脚本を書く人だとしたら、このエンディングの後、



川の主がゴロンタくんのクラスに転校してきて、ゴロンタくんの顔を指差し。



「あ、ノグソ野郎だ!」



って叫ぶエンディングにしますね。



「それはむごいですよ……」



そんなことはありませんよ。これを見たら、誰もノグソしようとか思わなくなりますから。きっと情操教育に良いですよ。



「もともと誰もノグソはしようと思いませんって……」







おまけ

自転車のタイヤにこびり付いている茶色い物体は、
チョコレートのようにも、うんこのようにも見えた――

【Solomon's Virex / perfect goodbye より抜粋】


4月7日






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2003年4月15日





あぁ、春ですねぇ……


「む、どうしたあるか? 翡翠? 縁側でボーっと日向ぼっこなんかして?」



大したことではありませんよ。志貴様。世の中を世の中を儚んでいるだけです。



「そういえば、翡翠。就職決まったか?」




ぐっ……(/д\;)



そのことも儚んでいる原因の一つだというのに。



「なにか、まだ決まってなかったあるか。あーまったく、仕方ないあるね……。働かざるもの食うべからずよ」




そんなこと言われるまでもなく、周りで私だけがプー子をやっているのかと思うと、切なくて切なくて。




「そうあるね。フリーターなんぞ、結局はただの無職あるからねぇ」



「要するに、そこらのホームレスのおっちゃんたちと同類よ。労働者の為に! とか言って募金活動してるやつらと」



「だいたい無職というのは、犯罪者予備軍の総称あるよ。ほら、テレビを見るある。猟奇事件を起こすのは、どいつもこいつも無職あるね」




「もし、翡翠がどこぞの小学校に行ってガキどもを殺してきても、私は全然驚かないから、安心するね」




うぅ、虐めです。これは絶対的な虐めです(〜Tд T)〜




「何言ってるあるか。フリーターなんて気楽なもんあるよ? 毎日遊んでいて良いんあるから」



んなわけないじゃないですか……



お母様が泣くんですよ……




うぅ、こんな子に育てた覚えはないのに〜とか言って。




もう、プレッシャーかけられまくりで、胃が痛くて……




最近精神安定剤と睡眠薬を常備してますよ。私。




「なんか、微妙に生々しいあるね……」




ええ、それはもう生々しいです。




「そう言えば、さっき原因の一つとか言ってたあるよね? 他にも原因があるか?」




はぁ、それがですね……



実は昨日部屋の掃除をしたんですが、その時急に煙草が吸いたくなりまして。



「あれ? 煙草なんか吸うあるか?」



いえ、基本的には吸いません。年に1本くらいですかねぇ。精神状態によって吸いたくなるときがあるのです。 ちなみに、前に吸ったのはもう2年も昔の話です。



「なんか、中途半端な喫煙者ね……まぁ、いいね。それで?」




はい、ところが普段から煙草を吸う人種ではないので、ライターがなかったのです。



それで仕方なく私は、コンロにを付けて、それで煙草にをつけました。



しかし……私はコンロの火で煙草を付けるなんてことするのは初めてでして……






あやまってコンロの火が髪に燃え移ってしまったのです。






ははは、おかげで、フィフスエレメントのルビー・ロッドみたいになってしまいました。





「ルビー・ロッドというと……」

















「これか?」






ええ。それです(/д\;)ショボォン





髪がチリチリで、擦ったらボロボロ落ちるんですよ。



マジで泣きたくなりましたよ



「いや、翡翠。あんたのかーちゃん泣いたのは、どっちかってーとそっちのことあるよ……きっと……」





精神安定剤も欲しくなるという物です。



4月15日






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2003年4月23日





さて、というわけで、今回は私は秋葉様と一緒に、京都に来ました。



祐徳稲荷神社という所です。ここは日本三大稲荷のひとつとして知られている、かなり有名で神社です。



もうちょっと早く着ていれば、花見も出来たでしょうに。惜しいことをしました。



「でも良い所よね。私こういう古い建物って結構好きなのよ」



そうですか。では、お守りでも買っていきましょう。あぁ、これです。



「……何コレ?」



なんでもうまくいく守に決まってるじゃないですか。もうその名の通り、何でも上手くいくらしいですよ。




「随分アバウトなお守りね……」



最近はマルチの時代ですから、こういうのもありなんでしょう。



「そーゆーもんかしら……」




さて、ではここからが今回の本題です。



折角京都に来たんですから、行きましょうか。



「行くって何処に?」



決まってるじゃないですか。



料理の不味いお店を見つけに。




「翡翠……どうでも良いけど、そんなわけのわからないツアーになんで、私が付き合わないといけないの?」



何を言っているのですか。秋葉様。



世の中に、上手いお店のグルメガイドはあっても、不味い飯やのグルメガイドがどこにあるというのですか?




「誰も喜ばないし、載ったらお店の人が訴えるからじゃないの?」




世の中には誰もがしないことをあえてする人がたくさんいます。



特に料理についてする人をネオ・グルメと呼ぶらしいですが、彼らの目指す店は、







文句なくマズイ!




と誰に言っても納得されるような店を探し出すことです。最近では、そう滅多にマズイ店もありませんからね。




マズイ店に二人で入り、そのまずさを乗り越えたとき、彼らの間には、間違いなく連帯感と友情が生まれているでしょう。




「だから、そういうのは嫌なんだって……」




では、不味い店のポイントを上げてみましょう!



「聞いてよ……」



まず、第一のポイントは店の前が汚い……と言うことです。




ゴミがあったり、ゲロがあったり、犬の糞があるところなんて、最高に不味そうな雰囲気をかもし出してくれています。





お、あそこに見える店が、まさにそれです。さぁ、行きましょう。秋葉様。



「ほんとに行くの?」



もちろんです。



「ねぇ……止めましょうよ。なんかショーケースのサンプルが怖いんだけど……」






よく見てますね。そこが第二のポイント。ショーケースの中が怖いですよ。





このお店も開店以来ショーケースを開けてなさそうなくらい、埃が積もりまくっていて、太陽光でオムライスの黄色が白になっている不気味っぷりが素晴らしいです。




入りますよ! 秋葉様。期待してください。きっと素晴らしくマズイです。この店!




「いやだなぁ……」




さて、第三チェックポイントは店の中が汚い……なんですが……




見てください。この素晴らしい汚さ。しかも扉の立て付けの悪いこと悪いこと。




この扉も開かないかと思うくらい、立て付け悪かったですよ。素晴らしい。




「……」




ほらほら、見てください。あのここのマスターらしきこのおっちゃん。客が来てもテレビから目を離さない。



しかも、このテレビが客席から殆ど見えない。もうおっちゃんが見るためにあるようなテレビの配置ですよ。この客の事を全く考えていないっぷりがなんともいえませんね!




これが第四のチェックポイント店員の客に対する態度が悪いですね。この店はもうこれ以上ないくらいです!




「なんで、私京都にまで来て、こんな店に入らないといけないのかしら……」




で、これが最後のチェックポイントになるんですが……




もちろん厨房です。





この店は……




「見えないわね……全然……」





ええ、見えません。奥にあるんでしょう。






しかし、このおっちゃん。注文を聞いて、一旦厨房に引っ込んだと思ったら、また出てきましたからね




そして、テレビの野球中継にかじりついてます。



この人がウェーターなのか、マスターなのかで、この行動の意味は随分変わってきますよねぇ。



一体厨房で何が行われているのか!? 私ドキドキですよ。




「私、何食べさせるんだろう……」



さて待つこと、五分。おっちゃんが、得体の知れない物体を運んできました。




「ねぇ、翡翠……」




なんでしょう?




「……ショーウィンドーの不気味色と同じ物が出てくるってどういう事なのかしら?」




きっと正直物なんですよ。色んな意味で。




さぁ、食べますよ。





「翡翠から食べて……」




良いんですか? 最初に食べた方が、もしかしたら美味いかもという希望が持てますよ?





「いや、そんなのは良いから……」





分かりました。では頂きます。――パク。





「……」





……





「どう?」





マズイです。






「……やっぱりマズイのね」







感動的なまでにマズイです。






「そうか……不味いのか……」







さぁ、秋葉様も食べてみてください。マズイですよー








「……何で、私がこんなものを……」






こうして、私たちは、見事マズイ飯にありつけたのでした。



念のために言っておきますが……




たまたま入った店が、後から考えたら激烈にやばい店だったことに気づき、負け惜しみがてら、こんなことを書いているのではありません。




まさかこの私が! そんな女々しいことをするはずがありません!


私はマズイ店を探し、それを見つけたのです。ええ、満足ですよ。私は、それはもう色んな意味で!






お店の名前はもう、写真付きで明かしたくてたりませんが、いくらなんでも洒落にならないのでそこまではしませんが……。





まぁ、祐徳稲荷神社に行く予定の人は、一度探してみることをお奨めします。もしかしたら見つけられるかも知れん。真っ白いオムライスが目印です。





「……うぅ、ホントにマズイかった……うぇっぷ……」






秋葉様も食べ終わったようですし、お金を払らって帰りましょうか。








「うげぇ……マズイ上に値段高い……」












……完璧です




4月23日






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