2005年5月7日




 五月――







 おお! 見てください。志貴様。リニアモーターカーですよー。凄いですよ。運転席に人が座ってませんよ。全自動ですよ! これなら運転手が未熟で速度オーバーの脱線なんてありえませんから、JRは電車なんかなくして全部リニアモーターカーにすれば良いんですよ! 揺れないし速いし快適じゃないですか。







「翡翠はしゃぎすぎ」







「はしゃいでるねぇ」







 テンション低いですねぇ。志貴様も弓塚さんも。もっとはしゃいでください。







「やれやれね。これだから大阪人は田舎者扱いされるあるよ。たかだか愛・地球博に来たくらいで、何をそんなに喜んでいるんだか」







 科学技術がいかに発展しているのかを見たいんですよ! 私は未来科学とかいうものがものすごく好きですからね。







 未来カーとかあったら楽しいじゃないですか! 私は乗りたい! 最近は車が空を飛ぶそうですからね。







「何言ってるあるか。車は空を飛ばないあるよ。飛ばないよねぇ? 弓塚」







「うん。飛ばないね」







 アクオスのCMみたいな受け答えをするのは止めてください。







「まぁ、それはいいある。ところで翡翠、さっきから気になってたんあるが」







 なんです?







「なんで翡翠がここにいるあるか?」







 あのですねぇ。ズボンを脱いだときに裾からゴキブリの死骸が落ちてきたときにみたいな、いやそーな目で見ないでください。







「っていうかもともと私と弓塚の二人で楽しく過ごす予定だったのに、なんで勝手についてきているあるか!」







「朝待ち合わせの場所に行って、さも当然のように翡翠がいたときは、本気で我が目を疑ったあるよ!」







「邪魔ある。帰れ」







 私もゴールデンウィークくらいは遊びたいんですよ。







「いらんある。帰れ」







「まぁまぁ、いいじゃない。みんなで楽しく遊べば。あ、見えてきたよ。二人とも」







 おお、凄い人ですよー。なんでこんなに人がいるんでしょう。







「まぁ、ゴールデンウィークだからねぇ。今までで一番来やすいタイミングだと思うよ」







「誰あるか? こんな時期にいきなり愛・地球博に行きたいなんて言い出したのは」







「それは志貴くんだったような気が……」







 まったくはた迷惑な話ですよねぇ。素直に平日にずる休みして来ればいいのに。







「勝手についてきた翡翠に、そんなことをグダグダいう資格ないね」







 ゲートが見えてきましたよ。チケットを買って入りましょう。







「なんか空港のゲートみたいなところねー。手荷物を全部見せないといけないみたいヨ?」







「あと、ペットボトルの持ち込みは禁止だから」







 え……? マジですか?







「翡翠アホあるか? なんで二リットルのペットボトルなんか持ってきてるネ?」







 だってー。持ち込みできないなんて知らないじゃないですか。







「ニュースくらい見るあるよ。マヌケね」







 しかたありませんね……。







 ぽい。







 さて行きましょうか。







「環境保護を訴えるはずなのに、結局ここにいるのは飽食文化の日本人なんだなぁとか思うの私だけかな?」







 私のせいじゃありません。そもそも愛・地球博の構造に問題があるんです。







 見てください。この万博内を巡る環状型の巨大な木の通路を! あっちには木だけでできた建物があります!







 木造ばかりで、相当量の木が使い込まれたに違いありません! こんなのを見てると、自然に優しいのか酷いのか、さっぱり分かりませんよ。これならオール鉄筋コンクリートのほうがまだマシなんじゃないかと常々思います。







 見てくださいHITATI館なんて、建物を滝に見立てて水を流してますけど、あんなの明らかに自然に対する冒涜ですよ。ナイアガラの滝だってご立腹です。







 私は昔からこの「自然に優しい」というフレーズが大嫌いです。







 金属パイプで殴るのは、相手が怪我するから止めましょう。殴るときは木刀でって言ってるのと同じですよ! 偽善も良いところです!







「それは違うアル! 金属パイプで殴ったら、自殺したり親が出てきて大変なことになるね。それなら竹刀で腹とか目立たないところをネチネチ殴って、しっぺ返しを食らわない程度にお金を巻き上げるある」







 つまり自然に対しても同じように生かさず殺さず、陰湿に搾取し続けろとうことですか?







「そうある。それが愛・地球博のテーマね」







「なんか違うような……」







「さて、愛・地球博のテーマ考察も終わったし、まずどこに行くね?」







「お土産買いたい!」







 え? それって普通は最後なんじゃないんですか?







「おみやげー」







 おみやげですか。







「まぁ、いいあるよ。それなら行くね」







 で。お土産センター。







「見るね! 海洋堂のフィギアがあるよー。三〇〇円よ。つか、あの人も一体、なんでこんな仕事してるあるかねぇ。キッコロ可愛いね〜」







 志貴様の目はがらんどうですか。モリゾーのほうが可愛いですよ。







「はぁ? モリゾーの何がいいあるか? 目が死んでるあるよ?」







 キッコロは優等生タイプの可愛さで、モリゾーは個性的な可愛さがあるんですよ。







 普段はなんか死んだような目をしてるくせに、ときどき見せるキュートな表情とのギャップが、私のハートを捕らえて離しませんね。







「そんなに好きなら、フィギア買うあるよ」







 こんなもん買っても邪魔になるだけです。







「今可愛いって言ったあるよ」







 可愛いのと邪魔なのはまた別問題です。可愛い芸能人が必ずしも必要とされないみたいなものですね。将来はAV女優だとしても私は驚きません。







「意味がわからんある」







 ところで、弓塚さんは?







「買い物してきたよ」







 何買ってきたんですか?







「モリゾー帽子と、ヒッコロTシャツと、ハンカチと、お箸と、七色ぬいぐるみとー、スリッパと、おまんじゅうとか、その他もろもろ」







 なんか大量に買ってきましたね……。値段だけ見てると、これだけで入場料を遙かに超えてますね。あれ……これ、なんですか?







「パンツあるね……」







 モリゾーとキッコロ柄ですね……。一二〇〇円







「パンツなんてデパートで三組五〇〇円くらいしか持ってないよ。ワタシ」







 勝負パンツでしょうか?







「モリゾーとキッコロで、そんな勝負されても困るある」







 まったくですね。







「ほら、二人ともグチグチ言ってないで行こう! お腹空いちゃったよー」







 あぁ、そうですね。弓塚さんのパンツなんかにこだわっている場合ではありません。







 実際お腹が空きました。私は行くのを出発の八時間くらい前に決めたので事前に調べ物をしていませんが、お二人は何かアイディアありますか?







「そうね。やっぱりドネルケバブ丼がいいね」







 ……なんです? それは?







「回転焼肉のこととね! 知り合いの話では悪くなかったらしいある」







 それでは、それにしましょうか! 丁度あそこの屋台で売っているようですね。買いましょう。







「あ、翡翠。これ飲むある。アイランというね。美味しいある。お勧めね」







 分かりました。では飲んでみましょう。







 ずずず……。







「どうある? 美味しいあるか?」











 ……精液みたいな味がします。









「……」







……。







 志貴様。







「感激で涙が出たあるか?」







 殺しますよ。







「……いや、そんな真面目に殺意持たれても困るあるよ。いいね、残りは私が飲むよ」







 ええ、全部飲んでください。







「ずずずず……生温い味ね。飲むヨーグルトを薄めて、塩を入れたみたいな味ある。にんにくの生臭さがなんともいえないある……」







 精液を甘くしたみたいな味です。志貴様音を立てて飲むのは止めてください。変な想像しすぎて、殺したくなります。







「ワタシ悪くないよ……」







 かくして私たちは、ガラガラのドミニカ共和国(野球がそこそこ強いことくらいしか分からない)の店舗を見てから、赤十字の出し物の横になって見る展示物でX JAPANの曲を聴きながら志貴様が爆睡し、ペットと任天堂の話をしながら、夢見る山に行きました。







「ここは! 私のお薦めなの!」







 パンフレットには押井守がプロデュースしたとか書いてますが、どっかで聞いた名前ですけど、誰でしたっけ?







「映画イノセントを作った人あるよ」







 それはちょっと楽しみですね。







「じゃ、整理券を貰ってこよう。列はどこかな?」







「あれじゃないあるか?」







 あれって、こーいって右に曲がって、左に曲がって、ずーっと続いているあの列ですか? メチャクチャ、長いですね。







「けどTOYOTA館とかHITATI館とかは三時間待ちあるよ?」







 ……。







 思うんですけど……






 誰ですか! そもそもゴールデンウィークにこんなところに来ようと言い出したのは!







 人気のあるところはメチャ込みじゃないですか!







「まぁまぁそう短気になることはないよ。待つ時間もまたこういうところに来ての楽しみ片の一つあるよ?」







 そういうのを欺瞞っていうんだと思います。







……







 待ち続けて四〇分。







 整理券を貰いましたが、その整理券は四〇分後。結局、一つ回るのに、一時間半近く待たねばなりませんでした。







「時間になったよ。翡翠。んー。楽しみね。ほらスロープを上がるね」







 はいはい。







 へぇ、なんか凄いですね。なんでしょう。あの一番の下の階にずらりと並ぶ騎士は。







「なかなか格好良いあるね。本格的な作りある」







 ええ。これは期待して良いかもしれませんね!







「これより上映いたします。上映時間は十五分となっております。気分が悪く鳴られた方は係員にお申し付け下さい」







……







 十五分後。







 ……。







「……」







「……」







「どうだったあるか? 翡翠?」







……微妙。







「……そうあるか」







 私には結局何が言いたかったのか、さっぱり分かりませんでした。私たちには高等過ぎましたね……。期待していた分、正直ちょっと凹みました。







「だ、大丈夫! 次に行こう! 次」







 ……。そ、そうですね。







 個人的にはTOYOTA館に行って、未来カーに乗りたかったのですが、あまりの待ち時間の長さにギブアップ。







 キッコロゴンドラ(ロープウェイ)に乗って移動し、ウクライナ館(サッカーのシャフチェンコがいることくらいしかしらない)とかロシア館とか、あんまり待ち時間のなさそうなのを巡りました。







 日が沈みかけてきたので、私たちは帰路につきました。







「……どうだったある? 翡翠。何が一番面白かったあるか?」







 キッコロゴンドラ。







「弓塚は?」







「キッコロゴンドラ」







 そういう志貴様は?







「キッコロゴンドラある」







 ……。







「……」







「……」







 志貴様……。







「な、何あるか?」







 交通量含み・入場料で一万五千円近く使っておきながら、キッコロゴンドラ(ただのロープウェイ)が一番面白いってこれは一体どういうことですか!







「世の中の不思議ね。とりあえず愛・地球博七不思議の一つある」







 全体的に地味過ぎなんですよここは! ディズニーランドとか、USJのほうがまだエンターテイメントしていますよ!







 プロデューサー能力がとことん低い気がしますね。遊園地とかで慣れている人たちが、こんな中途半端な見せ物で楽しめると思っているんでしょうか。責任者出てこいと言いたい。







「まぁまぁ大切なのはみんなで何かすることよ。ほら友情とか愛情とか、そういう分野の話」







 そういう意味では楽しかったですけどね。薔薇のアイスも美味しかったですし。







 ただ、無計画さが全体に響いていたような気がします。やっぱりちゃんと、どこをどういうふうに効率的に回るか考えないとダメですね。







 はぁ、所詮万博なんてこんなものなのか。これならディズニーランドにでも行けば良かったです。







 返りに名古屋で食ったミソカツが死ぬほど美味かったのが、最大にして唯一の慰めでした。







 恐らく今日の私の日記には、愛・地球博よりも、ミソカツ賛美が書かれていることでしょう。







「翡翠……勝手についてきた分際で、そこまでボロカスに言う神経、最悪あるよ」







「翡翠ちゃんは見るより食い気だからねぇ」







「だったら、最初からついてくるなある!」







 地元に戻ってから、近くの本屋さんで、万博のガイドブックを見てみると、なぜかガイドブックのほうが面白い。はて、これは一体どいういうパラドックスなのか?







 疑問に思った翡翠さんでした。




5月7日







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2005年5月25日




 翡翠は思った。







 このままでは負け犬だと。







 翡翠は自分が大人であることを知っている。正義であることにこだわらず、勝者であることにこだわらない。理論と方程式を愛すがゆえに、勝敗なんかどうでもいい。悪でも別にかまわない。負けたところで変わらない。馬鹿にされても気にしない。翡翠は器が大きく、それはもうとても素晴らしい人なのだと、自画自賛。







 ときには――単にに捻くれているだけで、何言っても全然聞きやしないだけじゃん――とか陰口をたたかれることもあるが、男だろうが女だろうが嫌がろうがなにしようが、耳をはむはむするだけで許している私って、なんていいヤツんだろうとか思ったり。







 そんな人格者な翡翠でも、今回の敗北だけは許せない。







 あぁ、許せん。許せん。許せません。







 この恨み晴らさずにおくべきか!







 ということで――。







 志貴様リベンジです!







「前置きが長すぎアル」







 いいんですよ。気分を盛り上げるためです。今の私は復讐の鬼!







「はぁ、わかったね。私も前回の敗北は許せなかったところよ」







 では行きますか! 志貴様!







「耳元で叫ぶなある。なんでこんなテンションあるか? 遅刻したんあるから、もう少ししおらしくはできないあるか?」







 できません!







「……」







 七分くらい遅刻したくらいでグダグダ言わないでください! せっかくテンション上がってるんですから、水を差すのは止めてください!







「開き直ってるの最悪よ。これは五百円くらい奢って貰わなければ気がすまないある」







 いーやーです! 死んでも嫌です。舐めたこといわないでください。







「……今日の翡翠はいつになく最悪ある」







 というわけでやってきました! リベンジ戦! 大阪南港のATC!







食・博!







 名古屋に愛・地球博があるならば、大阪には四年に一度の食の博覧会――通称、食博があるのです!







 全世界から、美味しいものを集めに集め並べに並べた、日本最大規模の食の祭ぃぃ!







 これこそリベンジに相応しい舞台はありません!







「愛・地球博では酷い目にあったあるからねぇ」







 食博について、簡単に解説してきましょう。







 入場料は一八〇〇円。あの広いATCを六つに分けて、色んなものが置いてます。







一号館「NANTA劇場」
二号館「味の旅テーマ館(中華、中東)」
三号館「世界の味覚感(欧州)」
四号館「快適職創造館(どうでもいい)」
五号館「宴のテーマ館(かなりどうでもいい)
六号館「日本の味覚館」







 ふふふ、腹が鳴ります。こんなこともあろうかと、今日は朝ご飯を抜いてきましたからね。今日は食べますよぅ。







「くくく、甘いね翡翠。ワタシなんて、昨日の晩ご飯も食ってないよ」







 何を言います。本当は私、昨日はなにも食べてないんですよ。







「甘いある! 実はワタシはこの三日間断食してたね!」







 ……それは嘘でしょう。







「うむ、さすがにそこまではしないよ。ともかくNANTAを見に行くね。これは結構期待していたあるよ」







 初耳ですね。どんなヤツなんですか?







「韓国の有名パフォーマー集団ね。なんでも料理しながら、音楽を奏でるという代わったパフォーマンスをするらしいね」







 凄いんだか凄くないんだか、よくわからないんですが。







「行ってみれば分かるよ!」







 志貴様。もう第一回目の整理券は配り終わっているようですよ。







「なに! あぁ、翡翠が遅刻したせいある。あの七分のタイムロスがなければ、後二枚くらい残っていたかもしれないよ」







 ……明らかに、全然無理っぽい感じでしたけど。







「そんなことはないね! まったく翡翠が遅刻したから」







 普段の遅刻率では志貴様のほうが格段に上なのに……。







「悪いことをしたら謝る! それが常識よ!」







 あー、鬱陶しいですね。わかりまいたよ。すいません。ごめんなさい。ゆるしてください。ほら、これでいいですか? とっとと食べに行きましょう。







「全然気持ちがこもってないアル!」







 まったくこれだから中国人は……。やれやれです。







 志貴様。二号館に行って何かたべましょう。お腹がすいて痛くなってきました。







「まったく仕方ないあるネ。とりあえずは食べるある」







 二人で分け合って、数を食べる戦術で行きましょう。ちょっとくらい食べただけでお腹が膨れたらもったいないですからね。







「賛成よ。見るね! 翡翠。まずはこれを食べるね!」







 石焼きビビンバ×1 300円
 ジャンボ餃子×2 200円







 フカヒレスープ×1 500円







 うーん。美味しいフカヒレスープです。絶品ですね。







「ジャンボ餃子美味しいヨ。はむはむ」







 志貴様。見てください。この二号館の目玉、『百円麺食堂』ですよ。







「なにね?」







 あぁ、百円で日本、韓国、中国など、色んな麺を食べることができるんですよ。







「おお、それなら調べてきたよ! 『鉄鍋のジャン』でやっていた、幻の麺、刀削麺もあるそうよ!」







 幻なんですか?







「習得が難しく、誰も作れないからそう言われるね。麺の塊を周りから削り取るようにして茹でるというとても変わった麺料理よ」







 あ、もしかしてあれでしょうか。麺を削ってますよ。へぇ、なんか面白いですね。志貴様。







「……あれは違うある」







 え? でも……







「鉄鍋のジャンでは、もっと麺がズババババって飛び散ってたよ! それにやっているのがおばちゃんよ。幻の麺なんだから、料理人は幻のオーラを纏っていなければならないね!」







 漫画は漫画ですから……混同されても。








 百円麺食堂×4 四〇〇円。







 ふむ、なんだか餅みたいな食感ですね。







「餅と言うよりはうどん?」







 不味い訳じゃないですが、だからどうしたって感じの味でした。







「それじゃ次に行くね。今度はヨーロピアーンな三号館ヨ!」







 インターネットで調べたところでは、黒ビールとかとにかく飲めるみたいですよ。







「飲むあるか?」







 私はいいです。お酒を飲むと食べれなくなるタイプですから。







「ふむ、それなら、食べるよ!」







 ドイツ・シャウエッセンのソーセージ×1 五〇〇円







 あ、そういえば、インターネットの噂では、イタリアの生ハムが、やたらと上手いらしいですよ! 是非とも食べましょう。







「生ハムあるかー。いいあるね。よし、じゃ買ってくるね」







 ええ、その間にわたしも飲み物も買ってきます。




 イタリア(多分)の本格派アイスコーヒー×2 六〇〇円
 同じく生ハム・サラミセット×1 一〇〇〇円





「買ってきたよー。食べるねー」







 はむ。







「……」







 ……







「マズ(゜□゜;)!!」










 ……ぐは。








「な、なにあるか! これは!」







 不味いですね。このハム……。







「油っこ過ぎるある。油をそのまま食ってるみたいな感じよ」







 ですね。







「どういうことあるか! 美味いとかいう話はどこに行ったね!」







 んなこと言われても知りませんよ! 私だってインターネットでの評判を参考にしているだけなんですから。







「あぁ、不味いある……たまらんくらい不味いある。これはちょっと苦痛ね。翡翠。あと全部食べるある」







 私だっていりませんよ。こんなの。







「……じゃ、どうするあるか?」







 そこにゴミ箱ありましたよ。







「なに勿体ないこと言ってるあるか! このハムは千円もしたあるよ!」







 私はそこにゴミ箱があると言っただけです。







「最悪よー。これだから日本人は飽食とか言われるある。飢えている子供のことを考えたら、そんなことはできないあるよー」







 私だって、これから先食べるもののことを考えたら、これを食べるなんてできませんよ。







「豚が可哀相だとは思わないあるか?」







 私はイスラム教徒なので、豚を食べたら自爆してしまいます。







「……」







 ……







「おっと、手が滑ったね!」







 あぁ、生ハムがゴミ箱の中に入っちゃいましたよ。







「これは事故よ〜」







 そうですね。事故では仕方ありません。アラーの神も許してくれるでしょう。あーめん。







 さて、ゴミはどうでもいいとして提案があります。やはり外国の食べ物は珍しいのはいいんですが、日本人の口に決定的に合わないかも知れないというリスクが大きすぎる気がします。







「そうね。特にタイ料理とか酸っぱいあるから危険あるよね」







 酸っぱいというよりは、臭いんです。







「タイの人が聞いたら怒りそうな意見ね」







 ここは日本の特産物を中心に回るべきではないでしょうか。日本の料理はやっぱり日本人向けに作られていますからね。







「ではどうするね?」







 あそこにリーガロイヤルホテルの出店があります! 高級ホテルですよ!







「なるほど、日本人が作るものあるから、確実ね!」




 いただきましょう。







 オムレツ×1 五〇〇円
 バームクーヘン×1 一五〇円








「やっぱり、日本人シェフがこさえたものは美味しいね〜。はむはむ」







 ですね。オムレツの半熟具合が職人技です。私はこういうのを食べたかったんですよ。







「バームクーヘンもちょっと美味しいね。蜂蜜が強すぎる気もするあるが」







 では、次は六号館、日本の味ですね。







「何かお勧めはあるあるか?」







 無論。飛騨牛ですっ! はっきり言いますと、私は飛騨牛を食べるためにここまで来たと言ってもいいほどに、飛騨牛に飢えているのです。飛騨牛。あぁ、名前を聞いただけでも涎がでそうになります。さぁ、飛騨牛を食べに行きましょうっ!







「そこに丹波牛の店があるね」







 ダメですっ! 飛騨牛なんです! 飛騨牛が美味しいんですよ!







「……たぶんそんなに変わらないと思うあるけど」







 いーえ、違うんです。飛騨牛は日本一です。







「そーあるかねぇ」







「まぁいいね。飛騨牛に行く前に、少し甘い物でも食べないあるか? あれとか?」







 ポン酢ソフトクリームですか? ゲテモノっぽいので回避です。こういうときは正統派ですよ。







 六甲天然ソフトクリーム×2 六〇〇円。







 美味いっ! 素晴らしく美味いソフトクリームですよぅ〜。







「少し牛乳の味が強すぎる気がするある」







 そこが良いんですよ。口当たり爽やかで、もう解けちゃいそうですねー。やっぱり本格派はいいですね。最高ですよ。







「そろそろスピードアップして回るよ。あんまりモタモタしていたら、売り切れが続出しそうあるしね」







 そうですね。







 宮崎の名物らしいコロッケ×1 100円
 長崎のハンバーグ×1 100円
 名古屋の味噌漬けこんにゃく×1 100円
 コンニャク団子(?)×1 100円
 北海道こんにゃくそば×1 200円








 試食
 マグロの生ハム。
 どこぞの美味しい水。
 静岡のお茶。
 どこぞの漬け物。
 キムチ。








 日本のブースは、試食コーナーが多くていいですね。あ、岐阜の飛騨牛がありましたよっ!







「けど、売り切れてるね」







 がーんっ!







「けど、試食で豚があるね。はむ。お、これはいけるあるっ!」







 そうなんですか? では私も――。ほう。なるほど、飛騨の豚も良いですね。グッドですよ。







「あれ? 翡翠、さっき豚はダメとか言ってなかったあるか?」







 何のことです?







「ほら、イスラム教徒がどうのって」







 はぁ? 馬鹿ですか。志貴様。日本で生まれた日本人にイスラム教徒なんているわけないじゃないですか。なに変なこと言ってるんですか。







「……」







 それよりもそろそろ、NANTAの講演時間です。行きましょう。







「なんか微妙に釈然としないある」







 ――NANTA講演 三〇分





 へぇ、コントしながら料理を作り、その料理を作る音で音楽をやっているんですね。日本にはないタイプですね。







 おおお、包丁でまな板を叩く音で、音楽を奏でながら、着られたキャベツが飛び散ってます! なんか漫画みたいな演出ですねぇ。なかなかやりますね。志貴様。







「……」







 ……志貴様?







「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ……」







 寝るなぁぁ!







「うぅー、つまんないある。眠いある」







「ギャグが寒いね。韓国語で喋ってるから、イマイチ分かりにくいね。吉本新喜劇がハリウッドに進出しても、うけなかった理由がよくわかるよ……。もう全然ダメダメある。お休み……」







 うわぁ……。最悪です。本気で寝初めましたよ。この男は……。







 まったく、要するにコントだと思うからダメなんです。要するに音楽を聴く気になれば、少しは聞けるんですけどねぇ。







 これだから情緒のない人は……。







 丹波牛×1 1000円
 懐かしいミックスジュース×2 500円
 会津の中華まん(アン)×1 100円

 試食
 北海道の濃厚牛乳







「ふぅー。やっぱり丹波牛のステーキは美味かったねー」





 そうですね。今回のではナンバーワンの座をくれてやってもいほどです。いやいや、飛騨牛にこだわっていた私が馬鹿みたいです。丹波恐るべし。






「次は何を食べるね?」







 あー、ちょっと待って下さい。志貴様。実はそろそろ私もお腹が限界なのですが……。





「何を言ってるあるか。そんなのワタシだって同じよ。しかし何事も限界に来てからが勝負ね。ここまで来て、食べて返らなかったら、それは負け犬も同じよ! 翡翠。また負けたいあるか?」





 いや、でもですねぇ……







 シュークリーム×1 180円
 サバ寿司×1 1000円
 とーもろこしチョコ×2 600円

 試食
 おだし
 そのほかにも色々食べたけど何を食べたのか思い出せない。








 志貴様……。さっきから何を食っても不味いんですが……







 さっきまで良い匂いだったワッフルの甘ったるい匂いをかぐと気分が悪くなるりますし。







「そんなのはワタシだって同じよっ!」







「だけど、ここまで来たらくうね! 食うべきよ!」







 うぐぅ。







 何を食べても同じ味に感じられたので、何を食べたのか、全然思い出せない……。
 末期症状でしょうか?








――二十分後







 も、もうダメです……。なにも食べれません……。







「大丈夫よ。そういうときは別腹を使うね」







 牛じゃあるまいし、そんなことできませんって。







「翡翠は甘い物は別腹という言葉を聞いたことがあるはずね」







 ありますが……あんなの生物学的に見るならあり得ないじゃないですか。







「不勉強よ。いいあるか。甘い物を見ると脳の中の、食欲中枢が刺激されて、胃袋の動きが活発になるよ。すると胃袋では消化しきれていないのにもかかわらず、腸に食物を送ってしまうね。こうして無理矢理胃袋にスペースを空ける現象『甘い物は別腹』というね」







 教授みたいなうんちくでしたね。







「ワタシは本能ではなく科学的に食事する男あるからね」







 けど消化しないで、腸に送ったら腹をこわすんじゃないですか?







「今はそんなことにこだわっている場合ではないね」







 こだわりましょうよ。







 かくして、愛・地球博で見た者とは、全然違う、肉がもっさりと山盛りに乗ったドネルケバブサンドを志貴様が食べたいと我が儘いいましたが、さすがに気分が悪くてギブアップ。







「……本物のドネルケバブ食べたかったよ」






 トルコアイス×2 600円
 ジャスミンティ×2 300円







 とデザートを食べて、今日のミッションを終了しました。







 そんな感じで、フラフラになりながら、家に帰りました。







 あぁ、お腹が史上かつてないほどに膨れあがっていますよ……。そういえば胃袋って破裂する臓器でしたっけ。あぁ、体重計に乗るのがものすごく億劫すぎます……。







『翡翠ちゃ〜ん』







 あぁ、琥珀姉さん。そんなニコニコした顔でどうしたんですか?







『新聞屋さんにプールのただ券貰ったんですよ。今から一緒に行きませんか?』







 誰が行くかぁぁ(゚Д゚)っ!!!!







『……そんな全力で否定されても』







 まったく現状で水着なんか着れるはずないじゃないですか。少しカロリー消費してからですね。







『翡翠ちゃんも、お金を払って太りに行くんだから物好きだよねぇ』







 うるさいですね。いいんですよ。食った分は走る。これが私の鉄則ですから。







 あぁ、今思えば、志貴様に食べさせられたカロリー満点の食事、いくつか拒否しておけば良かったと心底思いますよ。







 ふぅ、食べるのもほどほどにしないといけませんねぇ……。





5月25日







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2005年7月26日





 お久しぶりです。翡翠です。



この二ヶ月ほど色々と手が離せないことが多くて、日記をまったく更新してませんでした。いやはや皆目面目ないったりゃありゃしませんね。







「ひ、翡翠が……生きてたある……。かー、なんたることかっ! てっきり死んだとばかり思っていたのにっ!」







 志貴様。勝手に殺さないでください。つか主人公が死んでどうするんです? これは絶対に死ぬだろう? とかいう大爆発の中でも大した理由もなく生き残るのが主人公というものですしね?







「そんな漫画だのアニメだのの世界と混同されたことを行って貰っても困るあるが」







 インターネットの世界も、漫画もアニメも幻想レベルでは大差ないですよ。







「しかし、インターネット上で死亡されたら、誰も確認できないあるからねぇ」







 そうですねぇ。しかし、ほら、あれですよ。主人公は大ピンチの時に復活して美味しいところをかっさらっていくのが王道ですからね。







「連載止まってる時点で、復活もクソもなにもないと思うあるが……」







 だから、閉鎖のピンチに主人公復活ですよ。







「そんなことする前に普通に連載更新するあるよ。つか、待っている人は待ちくたびれて、朽ち果ててしまったんじゃないあるか?」







 まぁ、それはそれで。







「適当あるね。つか。この二ヶ月何してたあるか?」







 ふふ。プライベートの秘密ですよ。







「まさか、翡翠の日記帳を昼に書こうと思ったら、めんどくさくなって夜にまわし、夜書こうと思ったら眠くて、次の日に回しを60回くらい繰り返してたとか言うわけじゃないあるんよね?」







…………………………………………







「ちょっと待てぃ! なにあるか! 今のそのやたらと長い沈黙はっ!」







 いやいやもちろん冗談です。まぁ、ちょっと急がしすぎて時間ができても、更新する気になれなかったのは本当ですけどね。







「なんてヤツある……、最悪ある。絶対適当にサボってただけあるよ。こいつ」







 人聞きの悪いことを言わないでください。本気で信じた人がいたらどうするんですか? まったく。







 実際、自分のHPだというのに、一ヶ月くらい見もしませんでしたからね。







 まぁ終わったことは終わったことですよ。ところで志貴様。







「ん? なにあるか?」







 原稿のほうはどうですか?







「原稿? 何の話ある?」







 もちろん、夏コミの原稿ですよ。







「………………………………」







 って、なんであんたもそこで沈黙なんです!?







「ちょっと、待つある。夏コミ受かってたんあるか?」







受かってますよ。








三日目、東ク25aです。いつも通り純巾堂で出しますよ。







「しらんかったある」







はぁ?







「いや、だからしらんかったある」







……マジですか?







「大マジある」







何言ってるんですか!? この大馬鹿はぁぁぁ!?







「ちょっと、待つあるよ。大体、翡翠もワタシに教えなかったあるよ。それでよくもそんな減らず口が聞けるものあるよ。HPで通知していないことが、なんでワタシに分かるあるか? そんなの明らかに理不尽あるよっ! 大体、受かったの分かったの六月あるよ! なんで、今の今頃言うあるかぁぁぁっ! HPの更新も、コミケの通知くらいしとくあるっ! 超わけ分からないあるねっ!」







だから、忙しかったって言ってるじゃないですかぁぁぁっ!







「んなこと、ワタシの知ったことかぁぁぁぁぁっ!」







うがぁぁー!







「ぎゃおーー!」







……







「……」







ま、まぁ、それはいいです。志貴様。じゃ、とっとと描いてください。







「……うむぅ。仕方ないある。しかし、ワタシはワタシでこの時期は忙しいあるよ。翡翠のほうはどうね?」







というか、実は私のほうもこの二ヶ月、本気で他の作業にまったく手が着いていない状態で、散髪も行ってなければ、夏服も買ってませんし、家のクーラーの掃除もしていなければ、自分で毎日つけている日記まで停滞というありさまですからね。コミケの原稿なんてできるはずがありませんね。







「それは難儀ね」







メチャクチャ難儀ですよ。







「じゃ、とりあえず描くよ。エロ漫画







……え? またエロ漫画なんか描くんですか?







「何か問題あるか?」







いや、漫画なんか描いたらまたいつものパターンで、大忙しになって台詞入れられないわ。何入れられないわで。てんやわんやで大変なことになるような気がするのですが……。







「そのときはそのときねっ!」







落ちたら殺しますよ?







「またそれか。翡翠。いっつもそれよ。落ちたら全部ワタシのせいあるか? 流れ星が落ちるのもワタシのせいあるか? 日本で年間凄まじい数の人が大学に落ちるのもワタシのせいあるか? まったくわけわからないね」







誰そんなこと言いましたか。







「それじゃ、描くよ。締め切りはいつある?」







30日です。







「まてぇぇい! 時間なさすぎある! こんなの出来るはずがないね! なんとかするあるよ!」







いや、どうにもなりませんから。とっとと描いてください。







「うぎゃー、酷いある。酷すぎるあるー。なんで毎回毎回、最大積載量を五倍くらい乗せた馬車の如く走らねばならぬあるか? こんなの理不尽あるよー」







いつものことですが。もっと前から原稿を書き始めていれば、いいんですけどね。







「そんなことできるかー」







はぁ、やれやれなのです。







というわけで、落ちませんでしたらまた本だしますので、買いに来てくださいね。







コミケ入校前動乱編につづく。







しかし、最近翡翠の日記帳よりも、blogのいいかなぁーと浮気心を出し始めている私でもありましたとさ。




7月25日







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2005年8月12日








「もう、なんかどうでも良くなってきたあるよ」







 とかゆーふざけたことことを志貴様が言い出したのは、コミケ入稿六時間前のことでした。







 いやいや、志貴様。なにを言ってるんですか。もう表紙は入稿しているんですよ。お金だって入金しているんです。そんな状態でどうでもいいなどと軽々しく口にして貰いたくはないですね。







「言いたいことは分かるね。ワタシだって間に合うなら間に合えばいいと心の底から思うあるけど、もー、無理あるよ」







やれやれですね。スキャナー壊れたくらいで、ぐーだら、あーだら言わないで欲しいものです。







「いや致命的すぎあるよっ(゜□゜;)!!」







「こんな状態で、どーやって原稿を取り込めというあるか?」







「いつものほほんと締め切りを迎えている翡翠には、ワタシのこの気持ちは分からないネ」







んなもんわかりたくもないですよ。大体スキャナーが壊れただのあーだのって、前回も言ってましたよ。新しいのくらい買ってください。ついでにパソコンも。







「今更言われても遅すぎるヨっ!」







昨日の時点で壊れて居るんだから、素直に買いに行けばいいのに……。







「だからー。昨日は朝に一回復活したんあるよ。それがまさかこんなギリギリで動かなくなるなんて……。神様は意地悪大好きとしか言いようがないね」







というか一回壊れて見せたのは、神様とやらが『このスキャナーはもう駄目だから買い換えに行きなさいよ』というメッセージであることに気づかなかった志貴様が悪いです。







「ワタシ悪くないよ。翡翠はいつもそれよ。コミケになるとまるで原稿が遅れたのはワタシが悪いかのように書きまくるね。そのことが一体どれだけワタシのイメージダウンに繋がっていると思うね? たまには自分の失敗談も乗せないと不公平極まりないよ」







私は志貴様と違って失敗なんかしませんし。







「それを言うならワタシだって、断じて一切失敗なんかしないねっ!」







いや、スキャナーの件は志貴様の凡ミスでは……?







「違うね。『人知を尽くして天命を待つ』がワタシのモットーよ。ワタシはできる限りのことはしたね。ベストを尽くしたわけね。大体何時間寝てないのかさっぱりわからないくらいよ。それでものトラブルが起こるのは、それはもうワタシの責任とは遠く離れたところにあるよ。そういうときは翡翠はこう言うべきね。『志貴様はベストを尽くしたんだから、落ちても仕方ない』と」







言うかボケーーー( `Д´)つ)´Д`)







「むぅ。難儀なヤツね。それならワタシにどうしろと?」







いや、素直にスキャナー買いに行きましょうよ。ドンキホーテーとか行けば売ってるかも知れませんよ。







「近くにドンキーなんてないある。大体買いに行ってセットアップしている間に締め切りまでの秒読みが始まってしまうね。そのくらい分かるはずよ」







うむぅ。それはまぁ、それはそうですけど。







「じゃ、落ちるしか……」







落とすなっ!







「では、何か対策を立てるね」







じゃ、スキャナーのドライバーを入れ直してください。それで案外まともに動くかも知れませんよ。







「む、分かったある」







しかし、この時期に来てのパソコン周辺機器の故障とかは、本当に怖いですからね。私も前に印刷一時間前にプリンターのインクリボンが切れたときは死ぬかと思いましたから、インクだけは新しいのを常にストックで置いてますけど。







「翡翠」







どうでした?







「全然駄目ある。動かないあるよー」







……はぁ。仕方有りません。では最後の手段です。●●●●を使いましょう。







「ええぇぇ!? マジあるか? って、なんで伏せ字あるか?」







いや、さすがにこれ、伏せ字じゃないと不味くありません?







「……あ、いや、激しく不味いあるよ。うむ。伏せ字でいいある。翡翠にしてはナイス配慮よ」







ええ、じゃ、●●●●を使うという方針で。







「しかし、それでも●●●●は夜があけてからしか使えないよ。それまではどうするね?」







まぁ、今でも漫画は何ページかスキャナーに取り込めているんでしょう?







「9ページほどは」







じゃ、10時まででそれを完成させて、それ以後は●●●●ということでいいのでは?







「だけど、●●●●は●●●も●●●も●●●●も使えないあるよ。どうやってデーターを転送するあるか?」







頼み込めば……







「それは無理ある。無茶言うなある」







えー、私いっつも印刷所屋さんに頭下げてるんですから、そのくらいしてもバチは当たらないと思いますけど







「バチは当たらなくても無理なものは無理あるよ」







……そうですか。残念です。じゃ、どうしましょう?







「翡翠が直接ワタシのところまで原稿を取りに来ればいいんじゃないあるか? 今日は一日フリーなんあるよね?」







いや、まぁ、そうですけど……。えぇぇ? マジですか? 原稿取りに行くの激しく面倒なんですけど。







「面倒とか言うなっ!」







だってーねー、原稿取りに行って、それを印刷してCDRに焼いて、それだけでも時間かかりますし、やっぱりねぇ。







「見損なったよ。翡翠。さっきまで落とすなとか口では偉そうなことを言っておきながら、自分の番になったら、いつもそれよ。逃げ口実ばかりね。いいあるか? 人は自分で動いてこそ、他の人がついてくるある。いつもそんな我が儘ばっかり言ってるから、翡翠はいつまでたってもカリスマにはなれないあるよっ!」







どうでもいい人に慕われても、それこそまさにどうでもいいですし。







「うわぁっ! 本音が出たヨっ! 翡翠はそういうヤツある。っていうか、HPでそういうことを堂々と語るかあるか? 普通ー」







うむぅ。







「そういう姿勢は良くないねー。ほら、改めるある。これからは翡翠のための翡翠ではなく、みんなのための翡翠になるある。パワーアップするあるよ。そういうのはとてもいいと思うあるよー」







詭弁に詭弁を重ねまくられている気がしますが……。







まぁ、正論は正論ですね。なにごとも正論であればそれでいいと思うほど、私もおめでたくはありませんが、他に手段もないことですし、仕方有りません。志貴様の案に乗ることにしましょう。







「OKね。それじゃとっとと終わらせるから、取りに来るね。心配いらないよ。電車代も半部くらいならもってやるあるから。ワタシはなんて優しいんだろうとかときどき思うあるね」







本当に優しい人は、こんなギリギリまで待たせたりしないと思うんですけどね。







――そして締め切り五分前。●●●●前。







「遅いあるっ! 翡翠っ! 今まで何してたあるか? なんでもっと早く取りに来ないある。つか時計見るよ。もう締め切り五分前よー! どうするあるか? 印刷所の人になんて言い訳するあるかぁぁぁぁっ!」







いや、実は急に睡魔に襲われて寝てました。







「なんばしょっとかぁぁっ! 翡翠。何が寝てたよっ! ワタシが必死で同人作業をしていたのに、こともあろうに寝てたってどういうことか。つか、ちょっとそれは酷すぎるある。これで間に合わなくなったら翡翠のせいよ」







あぁ、その心配はいりません。印刷所の人に連絡して締め切り三時間だけ延ばして貰いました。







「待てぇぇぇぇっ(゜□゜;)!!」







ぎゃーぎゃー、クソうるさいですねぇ。今回は自分のミスを自分でカバーしてるんだから、問題ないじゃないですか。







「ワタシがトラぶったときは『頑張れ』ですましておいて、自分がトラぶったときは、時間延長なんて汚いにもほどがあるよ」







何言ってるんです。自分のミスを他人に押しつけたのが志貴様で、自分で解決したのが私。ほら、私のほうがよっぽど優れていますよ。







「そんな手段が使えるなら、ワタシだって、他に色々やりようがあったかもしれないよ。手の内をさらさないなんて卑怯者のすることよ」







いや、志貴様には無理です。三時間程度でスキャナー問題が好転したとも思えませんし。大体手の内を全部さらすと志貴様そのギリギリに間に合うようにしか作りませんからね。だからいつも手は隠さないといけないんです。最近は奥の手もなくなってきて、いい加減困ったもんなんですけどねぇ







「ずるいあるー。ずるっこあるよー」







はいはい、ズルでいいですから。いいからとっとと原稿を出せ。







「むぅ、これある」







じゃ、これは印刷所に持っていきます。お疲れまでした。







「ただでも疲れていたのが、翡翠のせいで余計に疲れたある……」







あぁ、そうだ。忘れてました。後書きまだ書いてなかったんですよね。ちょうど良いですから、メールでやりとりしましょう。







「メールで? むぅ、いいあるが」







一応そのまま乗せるという方針で







「変な後書きになりそうな予感がするよー」







まぁ、形になれば後書きなんてどうでもいいですよ。実際ねー。






さて、そんなこんなで今回もドタバタ騒ぎの末なんとか完成……。






ちなみに、今回もあまり刷ってないので早めに来ないと、完売するかもしれません。
あんまり速攻完売するよーだと、次回はもうちょい増やそうかと画策中です。







それではコミケでお会いしましょう。




8月12日







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2005年8月27日







「翡翠、そこで何をしている?」







何ってゲームですよ。ネロ教授。







「ほほう。エロゲーかね?」







いや、なんで私がエロゲーせにゃーならんのですか。テイルズ・オブ・シンフォニアですよ。新作も出ることですし、志貴様にまとめてゲーム借りて、やっているんです。なかなか楽しいですよ。







「どうだね?」







基本路線がベタで一直線ですけど、ほどよく深くて良い感じのゲームですね。やっぱり私はゲームはRPG派ですね。このほどよいぬるさがたまりません。







この前はエースコンバット5を借りて、150回くらい死んで死んで死にまくって、向こう10年くらいはシューティングはもうごめんなさいというくらい、死んだのでやっぱりヌルゲーマーの私には、RPGくらいが丁度いいですね。







「エロゲーはせんのか?」







そう言えば、最近エロゲー率がかなり減ってきたような気がしますね。というかほとんどしていないような気すらします。







移植作が増えてきましたし、コミケのを見ていても、エロゲーの勢力が弱くなってきているような気がしますが、これはどうしてなんでしょうね。







「ふむ、客観的に見てそんな感じがするな。まぁ当然の流れというべきだが」







と言いますと?







「そもそもにおいて、エロゲーというものが何故、発達したか分かるかね?」







よい子も悪い子もエロはみんな大好きだからです。愛して止まないからです。学校にトイレが必須であるように、人生にはエロスがなければならないからでしょう。







「その通りだ。どんな時代、時期になったとしてもエロは絶対的な需要がある。そもそもエロゲー文化というものはその需要の上にこそ成り立っているものだと言える」







「エロのためにエロするゲームがエロゲーだったのだが、エロゲーの世界というのは、あらゆる意味においてご都合主義がまかり通るとてつもなく自由度が高い世界だ」







どういうことですか?







「つまり女の子が可愛ければ、それ以外のことはどーでもいい――だ」







分かりやすいですね。







「これはプレイヤー側の懐の深さが生んだ奇跡とも言えるな。こういう型破りなことは、本来なかなかできないのだが、あっさりとできてしまえた」







「これは全てのエンターテイメント文化に言えることなのだが、昔はテーマ性や、人間の心の深さに比重を置かれていたものが、ストーリー性を重視されるものに変わり、今ではキャラクター性こそがもっとも重要という時期に来ている」







映画でいうなら、ヒッチコック作品から、アクション映画時代を経て、スパイダーマンみたいなキャラ物にエンターテイメントが変節しているってことですね。







「そういうことだな。エロゲーはキャラクター一点集中で、それ以外の全てを切り離し、とにかくキャラクター性のみをひたすら追求し続けた最終結果といえるだろう。時代の変節の中で最良の道だったのだよ」







「まぁ、そんな無茶ができたのも、エロという巨大な後ろ盾があればこそなんだが、それが見事に成功した。これで萌え文化なるものが構築されていくわけだな」







なるほど。







「私としては今までのこの文化がないこと自体おかしいと思っていたから、正直遅すぎたくらいなのだがな」







そうなんですか?







「そうだろう。格好いい男の子を愛でるためにあるボーイズラブが文化として存在しているのに、可愛い女の子を愛でるためにある文化がないのは異様であろう」







言われてみればそうですね。何で今まではなかったんでしょうか?







「まぁ、その辺りは漫画・アニメ文化の対象年齢の変化が原因だと思っている。つまり低年齢の頃は、少年は恋愛よりも友情だとかバトルが好きだし、女の子は早熟だからはやくも恋が大好きだ」







「ところが漫画・アニメを見る年齢層が上がったことによって、どっちも異性大好きに突入したわけだ。アニメが深夜枠になったのも、まさにその時間が一番見られる時間であると分かっているからだ」







ふーん。







「さて、キャラクター性を一点集中する上で、ゲームという形式は非常に都合が良かった」







マルチエンディングですね。







「そうだな。これは他のどのジャンルにもできないゲームだからこそできることだ」







「ところが長年こればかり続けていると、キャラクター性だけで引っ張るのが難しくなった、業界は若干のストーリー性を入れることで、キャラを引き立てようとし始める。この形の究極がいわゆる泣きゲーだな」







感動系ですね。そういえば、あの時期はそういう作品が頻発しましたっけ。







「そうしてキャラクター性とストーリー性が合致したものがで、さらに伝記物なんかも出ることになるが、やがて大きな問題にぶち当たることになる」







と言いますと?







「キャラクター性とストーリー性を兼ね備えた作品というのはな――」







「長いのだ。果てしなく長い」







「そもそもキャラクター性を生かすために削ったはずのストーリー性を、また引っ張ってこなければならない。これがいかん。非常にいかんのだ」







どうしてです?







「現代人というのはおおよそのところ時間がない。40時間も50時間も拘束されるような作品が次第に敬遠されるのは当然のことだろう?」







あー、そりゃそうですね。







「そうなると、人々はもっとお手軽に萌えを楽しむものを選ぶようになる」







「漫画・小説・アニメ・コンシューマーゲームなども、萌え文化に対する商品価値の高さは認めているので、どんどん吸収していっている。私は萌えはある種の型だと定義しているので、真似るのはプロの領域まで来るならそれほど厳しくはあるまい」







しかも、これらは拘束時間がゲームに比べればはるかに短い――ですか。







「そうだ。キャラクター性突出型は、小説にも漫画にもアニメにもできん。そんな物つくったら、昔やっていたシスプリアニメみたいなとんでも作品のできあがりだ」







「だが、キャラクター性にストーリー性が加わり始めると、小説や漫画やアニメであっても表現することができるようになる」







なるほど、エロゲーの萌え要素のところを他のジャンルが吸収しているわけですね。しかもお手軽で、クオリティーも高い。







8800円のゲームと、500円の漫画どっちのほうが買いやすいかといえば、当然安いほうですからね。







「そうなると客が流れるのは必定であろう?」







必定ですね。







それでは教授は以後どうなると考えていますか?







「原点回帰だろうな。エロゲーがエロゲーに戻るだけだ。エロに対する需要は絶対に減らないからな」







「高い値段に見合ったクオリティまで上げるか、お手軽感を出して安くで商売するかのどちらかではないだろうか。2000円くらいでプレイ時間が五時間。連作物というのが、理想だと思っているがどうだろう?」







うーん。そのくらいだったらまとめ買いをする人もいるのかもしれませんね。







「うむ。何でもそうだが「お手軽さ」「高級さ」この二つによって商品というのは成り立っているのだよ。この原則を忘れてはいかん。私はそう思うのだがな」







まぁ、この辺りはリサーチしてみたいですね。みなさんどう思ってるんでしょうね?







「興味深いところだな」








8月27日







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2005年9月20日





「おお、大変よ。翡翠。とても大変なことがわかったねっ!」







……まったく、なんですか。志貴様。







「真面目に聞くある。大変なんある!」







どうせ毎度のことのように、これ以上もないくらいどうでもいいことなんでしょう?







「翡翠は電車男を知っているあるか?」







知ってますよ。電車の中で女の子を助けたオタクくんの『電車男』が、2ちゃんねるでそそのことを話したのが切っ掛けで、壮大な恋愛相談になっていく物語でしょう。







「読んだことはあるか?」







ええ。口コミで面白いと聞いたので。







『努力』『友情』『勝利』『恋愛』『成長』という、物語として受ける要素をこれ以上もなく完璧に兼ね備えた名作ですね。







私もインターネットという正体不明の不特定多数の脇役に励まされる主人公という、斬新さもあいまって、非常に面白かったですよ。ブラックジョークも楽しいですしね。







「そうね。本になるわ、漫画なるわ、ドラマ化するわ、一種のブームとも言えるね」







で、それがどうしたのですか?







「うむ、そんなわけで最近オタクどもの地位が若干上昇しているある」







はぁ?







「テレビの特集でやってたんあるが、今までは一般社会に暮らしていた女の人が、オタクな男の子に興味が出てきたらしいある」







……。んなわけないでしょう。いくら志貴様が妄想大好きだからと言って、そんなご都合主義なことが起こると思っているんですか。妄想もたいがいにしておいください。いいですか。ここは現実です。OK?








「馬鹿者っ! 翡翠、考えてみるね。失楽園で不倫ブームが来たように、電車男でオタクブームが来て何が悪いかっ!」







「世の中の人は大概ミーハーある。知らなければ憧れを抱いても不思議はないあるよ!」







不思議がいっぱいで名探偵が100人いてもおいつかない感じですが……。







「そんなことはないある」







オタクなんてキモイ連中の何がいーんでしょうね。私には意味不明です。







「なんでも一途なところがいいらしいある」







……一途?







「例えばイケメンのバンドマンなんて、いつでも浮気の危機を抱えているようなものあるからね。自分だけを一途に愛して欲しい人向けあるよ」







単に視野が狭いだけでは?







「ものは見方ある。オタクだって悪いところばかりじゃないね。いいところだってちゃんとあるよー。ただ、オタクというだけでイメージが悪かったのが、電車男のお陰でちょっとだけ向上したある」







消極的ながら賛成でしょうか。どうもオタク趣味の少年が事件を起こすと、いつもニュースではスポットライトを上げて取り上げれるので、かなりイメージ悪いですから。あれには毎回憤慨しているんですよ。







少年時代で漫画もアニメも見ていないヤツのほうが圧倒的に少ないだから、漫画見て何が悪いと言いたくなりますね。







犯罪の理由をサブカルチャーに求める媒体には怒りを禁じ得ません。







なんにしても、あの作品によってイメージが向上したのならとても素晴らしいことですね。







「男女問わずオタクな人口は多いあるからね。マイノリティーは虐殺されるけれど、マジョリティは崇拝されるの理論よ」







これも時代というわけですか。







「そうね」







しかし、それでもなお、オタクな男の人気出るなんて信じられない思いなんですが。







「じゃ、翡翠にも分かりやすくするために電車男、女の子バージョンを想像するね」







ほう。







「電車で出会ったオタクな女の子が、最初はコンプレックスの塊だったけど、男に好かれたいがために、服装とかに気を使って化粧とかして、自分を変えて一途に思ってくれるよ。どうよ?」







……。












意外とツボですね。







自分が異性を変えているというのも、ある意味快感ですし。







「そうよ。見る者にとってみれば、オタクな人々というのは、恋愛沙汰に関しては途方もなくウブな人たちよ。汚れてないある」







けど見た目の問題もあるのでは?







「何言ってるあるか。ビジュアルなんて、バンドマンとかに極端に格好いいのが固まっているわけじゃないあるよ。要するにファッションセンスとかが、洗練されているというだけね」







中田英寿とか新庄とか、顔がものすごく格好いいわけじゃないけど、ファッションで格好いいように見えるのと同じ理屈ですか。







「そういうことよ。極端に体形がおかしい人でなければ、オタクもバンドマンも素材自体にはそれほどの差はないね」







ふむ。つまりオタクって、田舎の人達と似たような扱いなんですね。







「おー、良い表現あるね。田舎をダサイと取るか、純朴ととるかの差よ」







「オタクは純朴な生命体ある。こんなふうにスポットライトが当たることをずっと待ち望んでいたね」







まぁ、志貴様のいいたいことはよくわかりました。しかしですねぇ。オタクなんて結局のところ、どいつもこいつもただのガキですからね。自己中ですし、他人に気を使わないし。







「そんなの突き詰めれば誰だって同じよ」







「表面的な優しさよりも、心の底からの愛情のほうがより価値を持つね」







うむー。







「そこで! ワタシは秋葉原イケメン計画を是非とも実行したいある」







またわけのわからないことを……。






「さっきも言ったようにオタクの最大の難点は、見た目よ! というかファッションセンスっ! そこが全てだと言えるほどよ。ファッションさえなんとかなれば、オタクのイメージはガラリと様変わりするねっ!」







「イケメンなら漫画もアニメもゲームも何をやっても、蒼天の空に吹くそよ風のように爽やかね」







昔、木村拓哉が、ワンピースのウソップが好きなんだ。と言っていたけどなんか健全ぽいみたいなものですか?







「まさにそれある!」







「そこでワタシは秋葉原イケメン計画を実行に移したいね。秋葉原に来るやつはみんな服装に気を使って、全力で装備してくるねっ!」







「オタクの聖地、秋葉原がみんなファッションにこだわり出せば、そこから全国にオタクのファッショナブル化が突き進み、ついにはオタクはイケメンの代名詞になるところまで行くに違いないね! おお、素晴らしいよ。夢のような未来よ。秋葉原をイケメンで埋めつくすある!」







いや……、まぁ、志貴様の願望は分かりましたから……。







まぁ、内向的に自分の道を突き詰めるのがオタクですから、外見的なファッションにこだわるのは、ちょっと難しいと思いますけどね。







「キモイやつは秋葉原に来るんじゃないある。絶対に来るなある。キモイやつは自分の部屋の中で通信販売でもしればいいね」






……いや、別にそんな差別しなくても。







9月20日







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2005年10月14日






 ちゅどーーーーーんっ!










うーん。








「……翡翠、どうした? テレビの前で首を傾げているが」









 あぁ、これはネロ教授。友達に勧められて、戦隊物のビデオを見ていたんですよ。







「それで何かあったのか?」







最後に正義の味方が勝つのは、一体何でなんでしょうね? たまには悪の秘密結社が勝っても良さそうなものでしょうに。







「ふむ。勧善懲悪に否を唱え出すとは貴様も無粋だな」







 いや。だって正義の味方強すぎですよ。いくらなんでも。







「それは正義の味方が論理的により優位な位置にいるからだろうな」







 ……。いや、そんな小難しく言われてもさっぱりわからないんですけど。







「要するにだ。戦隊物とかは特に、五人で闘うだろう?」







 ますね。







「本来は一体一で闘うのが、尋常な勝負なのに、何故か五人で闘う。ときには敵の弱点を突いたり、背後から倒したりする。これは冷静に考えるとかなり卑怯だがなぜそれが許されるのか、考えたことがあるかね?」







 五人出してれば、関連グッズが五倍になって便利だからでは?







「……いや、そういう商業戦略の話をしているのではなく。子供達もそれでOKを出しているではないか。何故それが許されるかだ」







 ふむ? なんでなんですか?







「要するに正しければ何をしても許されると考えているからだ」







「人間自分が正しいことをしていると思っているときが、一番エグイことをするからな。十字軍しかり、ジハードしかり」







「実際、今まででも洗濯物に泥かけて汚したただけで殺された怪人とか、花壇を踏み荒らしただけで殺された怪人子供から三〇円のキャンディーを奪っただけで殺された怪人とか、酷いのになると怪人というだけで殺されたやつもいたか」







……確かにそれはちょっと酷いかも知れませんね。







「『自分は正しい』というのは絶対的に強いことだ。闘う前から論理的に優位な立場にいるわけだ」







 ふむ。自分が間違ってるかも知れないと思うと、必然的に弱くなってしまうというわけですか?







「そういうことだな」







「しかも困ったことに正義の味方の『正義』というのは借り物であることが非情に多い。『誰かのために闘う』なんていうのは、その最たる例だな。動機を自分の中にではなく、他人に求める。これは自ら正義を証明する必要がないから、とても楽だ。どんなことをしても、『〜のためにやったことだ』と他人のせいにできる」







「怪人を倒した責任が自分に降りかかると思ったら、人というのはなかなか力を発揮できない物だ。より慎重になるかな。だが自分に責任がないとなると、迷う必要すらない。その辺りの責任の所在の曖昧さが、正義の味方をより強くしているところなんだろうな」







 ……。いや、戦隊物の正義の味方は、そんな小難しいことを考えてないと思いますけど。







「うむ、考えないところがなおいいんだろう。悪は倒す。これだけ考えていればいいだけだからな」







 ふむ。







「しかも、正義の味方のもっとも恐ろしいところは、強烈な論理武装をしていることだ」







「ときどき敵の幹部とかライバルキャラとか怪人が、話が進むにつれ、正義に目覚めて主人公たちの仲間になることがあるだろ?」







 ありますね。







「今まで秘密結社の論理を信じていたものも、その正義とやらに触れると、まっすぐなものは『あれ? そうかもしれない』なと思って掌を返してしまう」







「こうして秘密結社から、裏切りものが出るわけだ」







それは普通に正義に目覚めただけじゃ……







「何馬鹿なことを言ってるんだ。貴様は子供かっ!」







……いや、全力で罵倒されても







「大体秘密結社にも秘密結社なりの倫理感があり価値観があり、目的がある。秘密結社から見れば、彼らのしていることもまた正しいことなのにも関わらずだ」







えー、すみません。要するに何が言いたいんですか?







「これは『正義の味方』が、行う倫理攻撃の一つだ」







「正論をふりかざすことで、相手組織の内部分裂を計り、お互いを敵対関係して同士討ちさせる。これは敵対的な相手に対してかける古来からある兵法の一つだな」







中国が日本の総理大臣に『靖国神社に行くな!』っていちゃもんを付けることで、日本人の間でも賛成派、反対派に別れて対立させたみたいな手法ですか?







「まさにそれだ。秘密結社なんかで生活している人間とか怪人は、みんな心が真っ直ぐだからな。悲しいほどにこういうのに引っかかってしまう」







「赤レンジャーとかは、『くくく、ひっかかってるぞ。この馬鹿が』とか思っているに違いない!」







……そんなことはないと思いますけど。







「しかしそのわりには大体秘密結社を裏切ったキャラというのは、かなりの高確率で死んでるぞ」







そーですけどね……。







「まったく、正義の味方に思うように操られているのだから、哀れなものだ……。同情を禁じえんな」







……いや、なんつーか。戦隊物をそういう視点で見てる教授ちょっとおかしいですよ?







「これが大人の戦隊物見方だと思うが?」







 絶対違うと思いますけど。







「戦隊物の正義の味方が強すぎるなんて思ってる翡翠も似たようなものだ」







 なんというか、正義の味方と闘う秘密結社の人達も大変なんですねぇ。







「そりゃ大変だろうが、ある程度は自業自得でもある。あいつらの一番悪いところは、わざわざ正義の味方のいるところで闘っているところだ」







「やるなら正義の味方の手の届かないところで闘うか、ありとあらゆる手段を持って、完膚無きまでに叩き潰すしかない。せっかく秘密結社やってるのに、比較的正々堂々と闘っている。あれがいかん。おおいにいかん」







「正義の味方なんて、どいつもこいつもろくな連中じゃないんだから、変身前や、ロボット合体前に倒すのがベストなんだがな」







 今、思ったんですけど……。







 教授って自分が経営している空手道場に、『我、最強のヘビー級のボクサーなり! さぁ、尋常にボクシングで勝負致せ!』とか道場破りが乗り込んで来ても、絶対ボクシングルールで闘ったりしないでしょう?







「当然だ。相手の土俵で闘うなど馬鹿げている。勝って得る物がなく、負けて損するなどバカバカしいからな」









「私が師範代なら、問答無用でミサイルランチャーをぶちこんで終わりにする」







……いや、あんたな。







「道場破りの理論に従う必要は一切なかろう?」







まぁ、なんでもいいですけど。







「翡翠は違うのか? ならどうするんだ?」







私なら全力で逃げますよ。







「貴様は卑怯者かっ!」







だから、教授にだけはそんなこと言われたくないですって。






10月14日







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2005年10月25日







 最近志貴様に勧められて、今までまったくやったことがなかったスーパーロボット大戦やってます。







 αシリーズをちこちこやっているのですが、一次、外伝と進み、今ようやく第二次をやっているところです。







 個人的にスーパーロボット系の熱い叫びとか好きなんで、お気に入りだったのですが、二次を始めたときに、志貴様から衝撃的な事実を告げられることになります。







「翡翠、今まで黙っていたあるが、実はスパロボは乳揺れゲーあるヨ」








なんですとぉぉっ(゜□゜;)!!







え、いや、ちょっと待って下さいよ。志貴様。スパロボってそういうゲームだったんですか?







「第二次αから、そういう路線に走ったあるよ」







えええええええええええええええええ。







「文句言うなアル。そういう翡翠だって、ゼオラとクスハの乳揺れに悩殺されていたネ」







いや、悩殺というか……。







「ついさっきも、ゼオラの乳は揺れてるんじゃない。あれは弾んでるんだっ! とか意味不明なことを延々と語っていたじゃないあるか」







まぁ、そんなこともあるかもしれません。







「スパロボなかなかいい揺れっぷりではないあるか?」







ええ……。まぁ、そうですね。凄いですね。乳。







「乳は揺れる時代あるヨ。格ゲーでは当然のように乳が揺れ、硬派だったはずのガンダムですら揺れまくるのが今の世の中よ。乳揺れはもはや人気から切っても切れぬものになりつつあるね。いや、もうなっているアルっ!」







どうしてあんな一瞬のカットインとかの乳揺れに人の心は揺れ動いてしまうんでしょうね。不思議で仕方がありませんよ。







「男はみんな乳が大好きアルからねぇ。現実世界の男だって、胸を見て顔を見るようなヤツは少なからずいるね」







確かにいますね……。グラビアアイドルと言えば巨乳になってますし。昔はそこまで巨乳至上主義じゃないかったんですけどね。







「前にネロ教授が言ってたあるが、ここの所日本人の男性は『巨乳娘』に魅力を感じるようになり、日本女性は『筋肉男』に魅力を感じるようになってきたらしいね」







ヨン様も実は筋肉ムキムキですし、そういう傾向は強いらしいですね。







「そうね。これは日本人が昔に比べて、より『性』を異性にダイレクトに求めるようになった結果だ――とか教授は言ってたよ」







女性に肉体的な魅力を求めるようなった結果が、『巨乳』という形で出現しているわけですね。







しかし、ロボット大戦で乳揺れで客の心を掴むのは邪道ではないでしょうか?







「かー、何言ってるあるか? 翡翠馬鹿者あるか?」







いや、そんなことを言われても。







「翡翠はイエローキャブって知ってるあるか?」







巨乳タレント事務所でしょう?







「そこの元社長がこんな名言を言っていたアル」














『うちのタレントは胸から上が顔だ!』













……凄い台詞ですね。







「イエローキャブの元社長の話はなかなか面白いあるよ。そもそもあの連中の商売敵はAVとかポルノ雑誌あるよ。敵は裸(ここ重要)なんある。だから水着を着たままでいかにして目をとめて貰えるかが重要になってくるわけあるね」







「かわいいだけじゃ、インパクトが弱いアル。それ以外の見えないところに魅力があってもそれを伝えるまでに時間がかかるある。だけど巨乳なら男なら見たとき本能レベルで『おおっ!』と思うあるからね」







つまりキャラクターの魅力を表現する上で、顔と胸は分かりやすい要素だと言うことですか。







絶好のアピールポイントあるね。それで胸と顔を覚えて貰ったら、今度は胸のことは忘れて貰えるように、肌を見せなくてもやっていけるようにしていくそうある。そのタレント本来の魅力で勝負していくわけあるね。言ってしまえば胸は掴みよ」







「これは一般ゲーとエロゲーの萌えにも関わってくる重大な問題だと思うね」







なるほど。







「いいあるか。翡翠。乳揺れゲーにおいて『胸と顔は合わせて顔』なんあるよっ!」







胸+顔=顔ですか。深いですねぇ。







「とても深いね。エロゲーの武器が『脱ぐこと』なら、一般ゲーの武器は『脱がないこと』よ。ある種のセックスアピールをしつつも、消して踏み込まず、チラリズムの範囲で留める。見たけど見えない。見せてくれない。受け手側は、焦らされあせらされ、どんどん妄想が膨らんでいくあるよ」







「そのキャラの妄想を始めさせたら、萌えとしては勝ったようなもんある」







ネロ教授の萌え理論において、妄想は萌えの第三段階でしたっけ?







「そうある。もっとも強烈で切実な萌えよ。同人誌を書かずにはいられないね」







……………………はっ!







今気づいたんですが。







「どうしたあるか?」







もしかして、志貴様スパロボの同人誌が書きたいんじゃありません?







「ぎく(゚Д゚)」







だ、だから、私にスパロボをやらせたんですね……。熱血ゲーだと思っていてやってたいのに! こんなの陰謀ですよっ!







「陰謀違うある。翡翠はもうすっかり乳揺れの虜ね。ワタシは道を示しただけね〜」







むむむ、まぁ、いいです。そのあたりはおいおい考えておきましょう。







話しているうちに段々乳揺れも許せるようになってきましたしね。清純派のクスハを乳揺れキャラにしてしまったことには、スパロボ制作者の凄まじい信念を感じます。清純派でありながら乳揺れ。あのギャップには殺されそうになってしまいました……。







「乳揺れマンセーあるよぅ〜(´ー`)ノ」







中国人のくせに万歳(マンセー)とか言うなっ!








10月25日







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2005年12月7日





どーも、コミケ前は翡翠の日記帳の更新が滞ってしまう今日この頃です。







実に不思議ですね。志貴様。







「いや、単に翡翠がサボってただけという噂もあるよー。違うところでブログ書いてるあるし」







いいんですよ。非公開ですから。あんなもんただの練習です。このページもいい加減大改造を施さないとモチベーションが低くなっていけませんね。







それはともかくとして、ようやく積みゲーと化していたHollowをプレイし終わりました。







今作のテーマはあまりにもバレバレなので、書くのもどうかと思いますが、ざっと書いてしまいますと。







『人間とは無から始まって、日常をただひたすらに繰り返し、そしてやがて無に戻る存在である。大切なことはその死が訪れ、虚無に帰ることをいたずらに恐れることではなく、いかにして繰り返す日々を送るかということ。その日々は辛いものかもしれないが、考え方一つ、在り方ひとつで変わるのだから』







とまぁ、こんな感じでしょうかね?







メルティーブラッドでもそうでしたが、きのこ先生は『滅びの絶望を受け入れる思想』というのがあるみたいです。







「なにそれ?」







ほら、カットの吸血鬼が呪いになった動機って、未来に滅びしかないことに絶望したからじゃないですか。アポトーシス(滅び)は生物にとって自明的なことなんだけど、まぁ、変に力を持ってしまうと、その辺りの不条理が許せなくて許せなくて仕方ないんでしょうねぇ。







死や終わりの肯定は、きのこ先生の作風かなぁという気がします。そんな薄暗い作風なのに、少年漫画っぽくまとめたり、ライトな演出使っているところが、きのこ先生の凄いところかなぁという気がします。







「ふーん(゜Д゜) まぁ、そんなことワタシにはわからんけどね。つか普通の人はそんなところ気にして見てないよ」







「ワタシとしては、日常がとにかくダルかったとか、そういう思い出しか残ってないネ」







……え? そんなにダルかったですか? 少年漫画の王道を捕らえている良い作品だったと思いますけど?







最後は敵も味方も集まって、バンバコやってたのはハート震えましたけど。







「あれはワタシも燃えたあるけど、やっぱり日常が……」







そんなにダルかったですか? 私は軽快にプレイできましたけど、どういうやりかたしたんですか?







「どういうも何も【NEW】が出たら、片っ端から回って、全部なくなってから【!】をプレイしてたよ」







え? ファーストプレイからNEW全部潰したんですか? 虱潰し?







「そうあるよ? 翡翠は違うんあるか?」







【!】が出たら、ひたすらそこをプレイしてとっとと話を進めました。







「えーーっ! なにあるか、そのやりかたは反則よ! ずっこいね!」







ずっこいも何も、そのやり方が王道でしょう。







ちなみに【!】が出ないときは、こんな感じの優先順位で。
ランサー>美綴>シンジ=一成>ライダー>アーチャー>キャスター>葛木>セイバー>凛=さくら=イリア>三人娘=藤ねぇ








そのせいか、セイバーイベントも半分以上残ってましたし、凛以下なんてほとんどやってません。







「なんか一番最初に美味しいところどりしているようなやり方ネ……」







プレイしてると、段々質の良いイベントのほうに自然によっていったか感じですねぇ。アーチャ以上はイベントの外れが比較的少なかったですよ。







そのせいか、ファーストプレイが軽快でかなり印象がいいんですけど?







「そのやり方は邪道よっ! こういうゲームなら【NEW】を全部潰すやりかたが普通ね!」







え、いや……それって、普通のAVGやって、選択肢の直前でセーブして、全部読むみたいなやりかたじゃないですか。そんなやりかただったら、ダルいに決まってますよ。馬鹿ですか。志貴様。







っていうか、そういう自ら怠い方向に進むやりかたをして『このゲームは怠い!』とか言われたら、そりゃ、ゲーム会社だって、悪いことをしていないのに頭を叩かれたチワワのごとく困りまくってしましますよ。







「それは違うよ。ゲームをやったら誰もがコンプリートするためにやるものよ。みんなコンプリート思想は持っているはずね」







えー、そうなんですか? 私はゲームなんてメインヒロインクリアーしたら、次のゲームに行きますけど。そんなやり方だったら、積みゲーがいつまでたってもなくならないじゃないですか。馬鹿は志貴魔です。







「むっかー(`□´)ノ それは翡翠が自分でお金を払ってないからよ! 週刊漫画雑誌でもお金を払っていたら、隅から隅まで読むね! 立ち読みだったらナルトとワンピースとブリーチしか読まないみたいなものよ!」







「つか、ゲームくらい金出して買え! PS2持ってくる癖に、プレイしたソフトは全部ワタシが貸してるやつじゃないあるか!」







ゲームはお金を出して買う物じゃなくて、借りるものだっていうのは小学生の時からの伝統です。







そういえばドリキャスも結局本体買わないで、友達に本体借りてプレイしてましたね。私はゲームにお金は賭けない主義なんですよ。







「威張って言うことじゃねーある(〜`д´)〜最悪もいいところネ!」







けど確かに志貴様の言うとおり、ゲームを自ら購入した人はコンプリート思想があるのかもしれませんね。CG100パーにも妙にこだわる人は多いですし。私はメインヒロインクリアーしたら、改造してCG100パーにしますけど。







「それが邪道よっ! そんな人はあんまりいないね!」







まぁ、このやり方が極端だとしても、ファーストプレイはサクサクとお話しを進めて、後でコンプリートするべく、細かい分岐もプレイするというのが、普通のやりかただと思うんですけどね?







コンプリート作業がダルイのは当然ですし。







まぁ、クリアー時点で完成度70パー後半だった私は、コンプ作業に耐えられなくなって、メモリーエディターでhollowのシナリオぶっこ抜きましたけど。







「だからそんなことしている人はほとんどいねーあるよ(`□´)ノ そんなレアなケースと引き合いに出されても困るネ!」







しかしですねぇ、志貴様は自分のやり方が正しいとか言ってますけど、そのやり方でやってダルかったんでしょう? これだけ見たら、私と志貴様とどっちが勝ち組かなんて、騙るどろこか語るまでもないほどに自明の理じゃないですか。







怠いと感じたら路線変更して【!】だけクリアーしていればよかったのに。







「違うね! これはゲームの仕様に問題があるねっ! もし本編だけを見て欲しいなら、ちゃんとそういう風に分けるべきね!」







やれやれですねぇ。すぐそうやって人のせいにする。







そう言えば、hollowも通信販売数が少なくて、速攻で完売してしまったがゆえに、文句言いまくりの人とかいましたけど、やっぱりそういうのは言いがかりだと思うんですよねぇ。







そういうところをどーしてもっとグッと堪えられないんでしょうか。私には理解できません。







ゲームを楽しみたいのなら、ちゃんと楽しいようにプレイすればいいのに……。これだからゆとり教育世代は嫌なんですよねぇ。








「うるせーアル! エースコンバット5を死ぬほどダルイとか言っていた翡翠に言われたくないネ!」







いやいや、あれは超ダルすぎですよ……。最終面一つ前で五十回くらい死にましたし。トートルでも二百回以上は死にました。あんなに死ぬゲーム他にないですよ。







「自分が下手なのをゲームのせいにするの良くないアル(`□´)ノ エースコンバット楽しみたかったらもっとシューティング上手くなるね!」







エースコンバット、クソゲーだし。







「自分のヘタレを棚上げして、名作をクソゲー扱いするなぁぁぁぁ!」







まぁ、そんなこんなのHollowでした。







あ、言い忘れてました。冬のコミケには受かってます。金曜日、D-17aです〜。























出す本は、フェイトステップ3(予定)! 今、タイトルを巡って喧嘩してます。ちなみに私は3派です。







「今度のフェイトは本文もカラーを入れるアル! 期待するネ!」







え? マジで(゚Д゚)?


12月7日







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